Research Press Release
【化石】恐竜の卵殻化石によって系統樹の空白を埋める
Scientific Reports
2013年5月30日
ポルトガルのLourinha累層からジュラ紀後期の大型獣脚類恐竜の壊れた卵と胚性物質の化石が数多く発見された。これは、恐竜分類群の1つであるメガロサウルス類について初めて発見された卵殻と胚であり、獣脚類の2つの遠縁の分類群の間の重要な系統樹の空白を埋める可能性がある。
化石化した恐竜の卵と胚が一緒に発見されることは稀で、卵殻と胚がともに発見された非鳥類型獣脚類は、竜脚類の一種Massospondylusと獣脚類の仲間であるコエルロサウルス類だけだ。今回、Ricardo Araujoたちは、数多くの卵殻断片と胚性の骨と歯のクラスターについて記述し、それが、トルボサウルスのものだという見解を示した。トルボサウルスは、大型獣脚類の一種で、体長が最大9メートル、体重が約2トンだ。
Araujoたちは、こうした標本が、原始的な獣脚類の胚の唯一の明白な証拠であり、恐竜の卵殻の構造と形態の解明を進め、獣脚類の系統樹の空白を埋めるものだと結論付けている。
doi:10.1038/srep01924
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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