Research Press Release
グラフェンを紡いで糸にする
Nature Communications
2011年12月7日
グラフェンでできた巨視的繊維が作製された。電気伝導度の高い機能性繊維としての利用が期待される。この研究成果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 グラフェンには、抜群の電気、熱、機械的特性があり、多方面からの注目が集まっている。これまでのところ、グラフェン研究の主な焦点は、電気的特性とエレクトロニクスでの応用可能性にあった。今回、Z XuとC Gaoは、酸化グラフェン液晶のコロイド溶液から巨視的なグラフェン繊維を作製する方法を明らかにした。このグラフェン繊維を用いれば、さまざまなデザインの材料を編むことができ、もう1つのカーボンファイバー作製方法となる可能性もある。
doi:10.1038/ncomms1583
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
心理学:AIが生成した応答を人間によるものと表示すると共感が高まるNature Human Behaviour
-
加齢:慢性炎症はすべての集団において加齢と関連するとは限らないNature Aging
-
動物学:笑い声を聞いたボノボは、報酬を期待する可能性が高まるScientific Reports
-
コンピューターサイエンス:コンピュータービジョンの研究が監視技術にどのように活用されているかNature
-
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature
-
天文学:新惑星の発見が宇宙の知識の空白を埋めるNature