Press release

cOAlition Sが改定した「変革的(転換)ジャーナル」基準は「非常に厳しい」が、シュプリンガー・ネイチャーは、Nature を含む大多数のジャーナルの変革的(転換)ジャーナルへの移行を公約

2020年4月16日

これにより、Plan Sに参加している資金分配機関からの資金提供を受ける著者は、引き続きNature などのジャーナルへの論文投稿が可能に

ロンドン|ベルリン 2020年4月8日

シュプリンガー・ネイチャーは、cOAlition Sが変革的 (転換) ジャーナル*を支持するという決定を歓迎いたします。今後発表されるであろう透明性要件が受け入れられることを条件として、シュプリンガー・ネイチャーは、所有する英語ジャーナルのうち、Nature やNature関連誌などオープンアクセス(OA)化されていない大多数のジャーナルを、変革的 (転換) ジャーナルに移行させることを公約します。

シュプリンガー・ネイチャーは、OAへの移行において、変革的 (転換) 契約(Transformative Agreement)を補完するために必要なものとして、変革的 (転換) ジャーナルを提唱してきました。これは、以下の支援を目的としています。

  • 全国規模の契約の締結が困難な中小出版社。
  • 変革的 (転換) 契約の締結が困難な国および資金提供者。
  • 全国規模の契約の対象に含める方法を模索している選択性の高いジャーナル。
  • 一次研究論文だけでないその他のコンテンツを含むジャーナルで、一次研究論文をOAに移行させつつ、その他のコンテンツについては代替手段で資金調達を可能にする。

Steven Inchcoombe(スティーブン・インチコーム)、シュプリンガー・ネイチャーのChief Publishing and Solutions Officerは、次のように述べています。

「当社は、著者がどのような資金を受けていても、自身の希望するジャーナルに継続して出版できるようにしつつ、OAへの移行を加速させる手段として、変革的ジャーナルを長らく支持してきました。したがって、我々はPlan Sによる変革的 (転換) ジャーナルの支持を歓迎しており、これによって、Nature をはじめとする当社の非OAジャーナルの大多数を変革的 (転換) ジャーナルにするよう取り組むことができるようになります。

「全ての研究論文のうちOAコンテンツが75%を超えた時点で、ジャーナルをOAジャーナルへと切り替える必要があるなど、改定された成長目標やその他の基準は非常に厳しいものです。しかし、当社はこれらを達成するため、できる限りのことをする所存です。重要なのは、今後発表されるであろう透明性要件についても明確にする必要があることです。

「最終的にこの目標を達成し、維持するためには、結果として誕生するOAジャーナルが、学術分野や国、資金提供者を問わず、関連するすべての著者にとって実行可能なオプションと見なされる必要があります。これが実現できるかどうかは、「需要」側の他の人々、すなわち研究者、研究機関、その他の資金提供者が、このOAへの道筋を支持するための同様の公約をするかどうか、さらには、こうした公約が2024年以降も続く長期的なものであるかどうかにかかっています」

シュプリンガー・ネイチャーは、20年近くにわたって、研究のオープン化に向けた取り組みを進めてきました。BMCは、完全OAのインプリントとして立ち上げられ、2000年に最初のコンテンツを出版しました。シュプリンガーでは、従来のジャーナルにおいて、最初期にOAオプションを著者に提供しており、2015年には、最初の変革的 (転換) 契約を締結しました。それ以降、シュプリンガー・ネイチャーは、他の出版社を上回る数のOA論文を出版しているうえ、全国規模の変革的 (転換) 契約を最も多く締結しています。

*変革的(転換)ジャーナル:ハイブリッドジャーナルおよび購読型ジャーナルを、提示された要件に準拠するよう順応させ、その主要な研究コンテンツをオープンアクセス化するジャーナル。

シュプリンガー・ネイチャーは、175年以上にわたり、研究コミュニティ全体へ最良のサービスを提供することによって発見の進展に貢献してきました。研究者が新しいアイデアを公開することを支援するとともに、公開するすべての研究が重要で着実であり、客観的な精査にも耐え、関心を持つすべての読者にもっとも良いフォーマットで届き、発見、アクセス、使用、再利用、および共有されるようにします。私たちは、テクノロジーやデータの革新を通じて図書館員や研究機関をサポートし、学会に出版を支援するための優良サービスを提供します。 学術出版社として、シュプリンガー・ネイチャーは、シュプリンガー、ネイチャー・リサーチ、BMC、Palgrave Macmillan、Scientific Americanなどの信頼されたブランドを有しています。

詳しい情報は、springernature.com/group をご覧いただき、@SpringerNature のフォローをお願いいたします。

宮﨑 亜矢子
シュプリンガー・ネイチャー
コミュニケーションズ
Tel: +81 (0)3 4533 8204
E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

※ 本プレスリリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。

英語プレスリリース

 

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