Press release

Nature および Nature 関連誌 でダブル・ブラインドの査読の選択が可能に

2015年2月17日

著者のみなさまは今後、Nature および月刊の Nature 関連誌* 全般においてダブル・ブラインドの査読の選択が可能となります。ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)の主力オープンアクセス誌である Nature Communications については、2015年後半に試験導入する予定です。このニュースは、2月19日号Nature の社説で発表され、その他の Nature 関連誌では3月に発表されます。ダブル・ブラインドの査読の導入は、著者からのフィードバックに応えて実施されるもので、すでに試験導入されていたNature GeoscienceNature Climate Changeに続くものです。

ダブル・ブラインドの査読では、著者と査読者の両者が匿名化されます。NatureおよびNature関連誌 では、従来のシングル・ブラインドの査読も継続して提供します。この場合、査読者は匿名ですが、著者の情報は査読者に明かされます。コレスポンディング著者は、論文投稿時に査読をシングル・ブランドにするか、ダブル・ブラインドにするかを選択できます。ダブル・ブラインドの査読の支持者は、査読の客観性に影響を与えかねないバイアス(例えば、性別、地位、所属など)を排除することが可能になると論じています。

NPGの著者・査読者サービスのディレクターであるVeronique Kiermerはこうコメントしています。「ダブル・ブラインドの査読の導入は、著者への優れたサービスの提供、そして研究団体のニーズに応えて当社の慣習を変えていくというNPGの継続的努力の一環です。研究者たちがダブル・ブラインドの査読を効果的なシステムとして捉えていることが、ここ何年かで次第に明らかになってきました。我々は、その考えに対してアクションを起こし、このオプションの採択傾向や、そこから得られるフィードバックから学びたいと思っています。2006年に当社は、実験的にオープンな査読を行いました。当時、著者の反応は今ひとつで、またオープンになった論文に対して十分な査読コメントも得られませんでしたが、研究コミュニティーの考えは変化し続けるもので、我々もベストプラクティスに基づき方針を進化させていきます。今後も著者からのフィードバックに応じて、オープンな査読の検討を継続します。」

Nature GeoscienceNature Climate Change では、2013年6月からダブル・ブラインドの査読オプションを開始しています。論文を投稿してくる著者の約20%がダブル・ブラインドの査読を選択しています。これまで査読の質に実質的な影響は認められておらず、この試験運用は非常に高い支持を得ています。最近実施したNPGの読者調査では、約29,000名の回答者のうち78%が、ダブル・ブラインドの査読を「よい」または「たいへんよい」と考え、また多くの対面インタビューから、若手研究者がダブル・ブラインドの査読を1つの選択肢として望んでいることが確認できました。

Kiermerはこう続けます。「複数の利害衝突が発生し得るプロセスに完璧な解決策はありません。しかし、査読は科学的なプロセスの中心にあるもので、当社はこれをより円滑に行なうための最良の方法を見つけるために尽力しています。当社の編集者は、査読で生じ得るバイアスの低減に努力してきており、今回の実験の進行とともにさらなる前進を続けます。これは著者をサポートするための多数の方法の1つであり、今後も著者との対話を通じて新たな方針とサービスを展開していきたいと思います。」

編集者の方へ

*月刊の Nature 関連誌 に含まれるタイトル:
Nature Biotechnology
Nature Cell Biology
Nature Chemical Biology
Nature Chemistry
Nature Climate Change
Nature Genetics
Nature Geoscience
Nature Immunology
Nature Materials
Nature Medicine
Nature Methods
Nature Nanotechnology
Nature Neuroscience
Nature Plants
Nature Photonics
Nature Physics
Nature Structural & Molecular Biology

詳細は、次の担当者までお問い合わせください。

大場 郁子
ネイチャー・パブリッシング・グループ
E:Ikuko.Oba@nature.com

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。 英語プレスリリース
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