Press release

新オープンアクセス・ジャーナル npj Systems Biology and Applications

2014年9月15日

2014年9月15日(月)ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)はこのたび、特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構と新たに提携し、質の高い研究成果の出版に特化したオープンアクセスジャーナル「npj Systems Biology and Applications」を発行する運びとなりました。本ジャーナルは 2014年11月より投稿の受付を開始し、初回掲載論文は2015年第1四半期に、nature.comで出版される予定です。

npj Systems Biology and Applications は、9月15日にオーストラリアのメルボルンで開会されたシステム生物学国際会議(ICSB)の席上で、創刊が公式に発表されました。創刊の目的は、学際的な分野として発展し続けるシステム生物学研究を推進し、その研究分野の枠組みを左右するような重要な研究に関する論文の発表場所を提供することです。第15回ICSBには、世界各地から一流のシステム生物学者たちが参加しており、生物学、計算化学、工学および化学の統合を促進させ、生物医学研究の主要な研究領域をつなぐ場となっています。システム・バイオロジー研究機構は2000年に設立された非営利の民間研究機関で、システム生物学研究の促進と、研究成果の医療や地球全体の持続可能性研究への応用を目的に活動しています。

npj Systems Biology and Applications が取り扱う研究領域は、基礎的な生物システムの研究や創薬だけでなく、ヘルスケアや医療へのシステム生物学の応用、さらにはビッグデータ解析からシステム生物学のバイオテクノロジー、食品科学、ライフログとの融合など、より広範囲なシステム生物学の研究とその産業応用などが含まれます。

NPGオープンリサーチ部門パートナーシップジャーナル部グローバルヘッドのMartin Delahuntyは次のように述べています。「我々は今回システム・バイオロジー研究機構と連携し、npjのポートフォリオに新たに加わる npj Systems Biology and Applications を創刊する運びとなったことを大変うれしく思います。Nature Partner Journalは、オープンアクセスの普及と実現を目指す弊社のコミットメントを実現するオンラインのオープンアクセスジャーナルです。システム生物学という分野に特化した質の高い研究成果をインターネットで多くの人に向けて配信してゆきます。」

npj Systems Biology and Applications 編集長である北野宏明(きたの・ひろあき)教授は、システム生物学という分野の確立および推進に中心的な役割を担ってきた第一人者です。システム生物学は、最新の計算処理技術を用いて生体系を統一的なシステムと考えて研究するものであり、今では世界中の多くの大学および研究機関において、研究プログラムに加えられています。

北野宏明教授は、次のように述べています。「システム生物学は、今や生物学の主流となりました。細胞内システムからグローバル生態系に至るまで、生物システムはこの上なく複雑だということは誰もが認識しています。同時に、そのようなシステムがいかに形成され、そそしてどのように機能しているかについて、根本的な原則が存在するのも事実です。その原則を明らかにし、具体的な発見に関連付け、医学、医療、生物工学、地球全体の持続可能性に応用していくというように、システム生物学は着実な発展を遂げてきました。いよいよこの分野を本気で後押しする段階に差し掛かったと確信しています。我々がこの研究分野をさらなる発展の段階へと進めてゆくためには、NPGは理想的なパートナーです。」 npj Systems Biology and Applications は、ネットワーク生物学、生物システムへの制御理論の応用、計算モデルおよび分析、包括的/高含量測定、生物システムのシステムレベル特性についての理論・分析・計算的研究、ICTヘルスケア・ソリューション、モバイル機器、およびそれらの研究ならびに応用を可能にする計算/ソフトウエア/データプラットフォームなど、あらゆる取り組みに関連する研究を対象とします。

npj Systems Biology and Applications には、研究論文、レビュー論文、NPGが提供する解説記事などを掲載する予定です。システム生物学は学際的分野であり、基礎系、医学系の生物学研究者はもとより、製薬会社の研究者およびマネージメント層、バイオテクノロジー・医療産業関係者、および生命医学関連の政策担当者など、多岐にわたる読者層を獲得することが予想されます。

以上

詳細に関するお問い合わせ先
Amy Bourke
コーポレート・コミュニケーションズ・マネージャー
ネイチャー・パブリッシング・グループ/パルグレイヴ・マクミラン
amy.bourke@palgrave.com
電話:020 7843 4603 | 携帯電話: +44 (0) 7703717212

システム・バイオロジー研究機構 (SBI)

特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構(SBI)は2000年に設立された非営利民営研究機関で、システム生物学研究の促進と、研究成果の医療およびグローバルな持続可能性への応用を目的に活動しています。SBIは、創薬、バイオマーカーの同定、医療における意思決定、ヘルスケアへの応用、グローバルな持続可能性、およびこの分野を支援する一連の技術ソリューションなど、基礎的な研究を急速に実用的成果へと変換させることに注力しています。

システムバイオロジーの先駆者である北野宏明氏によって設立されたSBIは、基礎科学を現実のものへと速やかに変換させるべく、世界中の学術研究機関ならびに多数の製薬会社、技術提供者およびバイオテクノロジー関連団体と緊密に連携して活動し続けています。SBIは、システムバイオロジー国際会議(ICSB)の開催において中核的役割を果してきました。ICBSはこのシステムバイオロジー分野の主要会議で、当初はSBIチームが独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の支援を受けて開催しました。SBIはまたSBMLとSBGNのコミュニティー、さらにGaruda Allianceを立ち上げ、システムバイオロジー国際学会(ISSB)の創立において主導的な役割を果たしました。

SBIは、2012年にモナッシュ大学のオーストラリア再生医療研究所(ARMI)を本拠とするEMBL Australiaの一部として初の海外拠点をオーストラリアのメルボルンに設立しました。最近ではSBIは、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)とシンガポールでの共同事業に対する提携契約を結び、アジア太平洋地域におけるネットワーク・オブ・エクセレンスを形成しました。

SBI についての詳細はそれぞれwww.sbi.jpおよびsbiaustralia.orgでご覧ください。

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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