オープンアクセス化に向けた1年間の総括とCC BY標準採用についてのご案内

2015年を迎えるにあたり、ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は、クリエイティブ・コモンズ表示ライセンスであるCC BY 4.0を標準として使用することを発表いたします。これは、NPGが保有する完全なオープンアクセスジャーナル18誌すべてを対象とし、今後NPGが出版する他のジャーナルにも適用されます。学会が保有するジャーナルについては、2誌がCC BYを標準としていますが、今後数カ月で拡大する見込みです。

CC BYの標準採用は、2014年のNPGにおけるオープンアクセスとオープンリサーチに向けた改変に続くものです。私たちはこれまでにも常に新しい技術やオープンリサーチを支援してきましたが(例えば、セルフアーカイブという進歩的な方針を導入して今年で10年になります。2013年には、オープンアクセスを選択できるジャーナルは65誌に達しました)、2014年には以下のことを行いました。

  • ジャーナル、書籍、データ、著者サービスにわたってオープンリサーチを扱う100人以上からなる専門チームを立ち上げました。
  • オープンアクセスの引用面における利点とオープンアクセスに関する著者の見解に関する調査を行いました。
  • 質の高いオープンアクセスジャーナルを出版するネイチャー・パートナー・ジャーナル(NPJ)シリーズを立ち上げ、最初の10誌の刊行を発表しました。
  • NPG初のData Descriptorに関するオープンアクセス出版物Scientific Data を刊行しました。
  • そしてなんといっても、Nature Communications を完全オープンアクセス化したことです。これによって、Nature関連誌初のオープンアクセス限定ジャーナルが誕生しました。

私たちがこれらを実行したのは、容易だったからではありません(本当です、大変なことばかりでした)。やるべきことだと思ったからです。また、私たちは単にオープンアクセスの正当性を信じていただけではなく、オープンリサーチを推進すること、そしてそのために研究機関や助成機関、そして他の出版社との協力が大切と考えたのです。それはすでに明らかな違いを生みつつあります。オープンアクセスでの出版を選択した著者は、2013年には38%でしたが、2014年には44%に増加しました。Scientific ReportsNature Communications への投稿数は、ここ数年間記録的な水準に達しています。

昨年、Nature Communications を完全にオープンアクセス化した際には、関係者から素晴らしい反応がありました。また、年末にかけてCell Death and DiseaseScientific Dataで、試験的にCC BY 4.0を標準ライセンスとして導入しました。著者は、現在もその他のライセンスを自由に選択できますが、別段の指示がない限りCC BYが適用されます。

さまざまな理由から、今後も必ずCC BY-NC-SAやCC BY-NC-NDを選ぶ著者はいますし、私たちもその選択をサポートするつもりですが、再利用と発見を最大限可能にするCC BYは、オープンアクセスにおけるゴールドスタンダードとして広く認識されています。また、CC BYは多くの助成機関から支持されており、このような動きはオープンアクセスに関する助成機関のあらゆるマンデートに準拠することにつながります。

結果として、私たちは保有するすべての完全オープンアクセスジャーナル(ならびに提携研究機関および学会が保有する2誌)において、本日よりCC BYを標準として採用します。

Nature Communications は、既に2014年10月からCC BYを標準としています。今回の取り組みには、その他に以下のジャーナルが含まれます。

  • npj Primary Care and Respiratory Medicine
  • Scientific Reports
  • Scientific Data
  • 完全オープンアクセスの学術誌7誌:
    • Blood Cancer Journal
    • Clinical & Translational Immunology*
    • Cell Death & Disease*
    • NPG Asia Materials
    • Nutrition & Diabetes
    • Oncogenesis
    • Translational Psychiatry
    • 最近発表されたNPJ 9誌とCell Discoveryを含む近刊予定の10誌

(*学会が保有しているジャーナル)

APCは、すべてのCCライセンス形態について均一料金とし、各ジャーナルの現行CC BY価格が適用されます。

私たちは絶えずオープンアクセスポリシーの見直しを行っており、常にフィードバックを歓迎しています。以上のような最近の進展について、ご意見をお聞かせください。

ネイチャー・パブリッシング・グループ / パルグレイブ・マクミラン
オープンリサーチ ストラテジーディレクター
Carrie Calder

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