注目の論文
【化学】金属‐有機フレームワークを用いた二酸化炭素の捕捉
Nature Communications
2012年7月18日
Chemical Sciences: Metal-organic frameworks capture CO2
周囲条件下で大量の二酸化炭素(CO2)を吸収できる多孔性金属‐有機フレームワークが合成された。この技術は、工業プロセスにおけるCO2の捕捉と分離に新たな可能性を開く可能性がある。この成果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。
金属‐有機フレームワークは、気体の捕捉に有望視される高多孔性材料だ。この材料については、常温常圧での効率の低さが、CO2の捕捉のための利用を拡大するうえでの大きな課題となっていた。今回、B Chenたちは、この課題を克服し、周囲条件下でCO2吸収量が多い金属‐有機フレームワークを発表した。
金属‐有機フレームワークは、低コストで毒性がないため、現在、さまざまな工業プロセスでCO2の化学的吸収に用いられている溶媒に代わる有望な材料となる可能性がある。
doi: 10.1038/ncomms1956
注目の論文
-
5月9日
医学:神経精神疾患の治療に用いる強力な幻覚性物質の評価Nature
-
5月9日
生物学:人為起源の地球規模の変化が感染症伝播リスクに影響を及ぼしているNature
-
5月7日
遺伝学:APOE4遺伝子バリアントはアルツハイマー病の他とは異なる遺伝的タイプである可能性があるNature Medicine
-
5月2日
分子生物学:運動の健康効果の基礎をラットの研究で解明するNature
-
5月1日
遺伝学:「ケビン・ベーコン数」遺伝子の研究Nature Communications
-
4月30日
微生物学:血液型を変換できる酵素混合物を特定Nature Microbiology