注目の論文
【材料科学】伸縮自在な音響デバイス
Scientific Reports
2015年7月16日
Materials science: A stretchable loudspeaker
スピーカーとマイクとして作動する伸縮性音響デバイスについての報告が、今週掲載される。手首に装着した状態で音の録音と再生ができるこのデバイスは、引き伸ばしても安定性を保ち、性能の低下を起こさない。
近年の研究の進展でフレキシブルな音響デバイスが生産されるようになった。しかし、デバイスが引き伸ばされた際に機械的安定性を保つ材料を見つける必要があったため、この分野の発展は遅れていた。今回、Jeong Sook Haたちは、従来の硬い金属コイルの代わりにガリンスタン(液体金属合金)製の変形可能な液体金属コイルを用いて、伸縮性音響デバイスを作製した。このデバイスのスピーカー素子は、液体金属コイルとネオジム永久磁石の相互作用によって駆動される。
この音響デバイスは、手首に装着した状態や手で引き伸ばされた状態で、人間の声のような音と目覚まし時計のブザー音を録音、再生でき、機械的変形を何度も繰り返しても、人間の耳で感知できる周波数範囲(20 Hz~20 kHz)全体で正常に作動した。
doi: 10.1038/srep11695
注目の論文
-
4月25日
創薬:脳オルガノイドを使って神経発達障害の治療法を検証するNature
-
4月25日
医学:実験室で培養された「ミニ結腸」をがん研究に用いるNature
-
4月23日
がん:複数のがん種の診断ツールNature Sustainability
-
4月16日
医学研究:一部の患者では、抗体がパーキンソン病の運動機能症状の進行を遅らせる可能性があるNature Medicine
-
4月11日
生態学:森林管理の認証制度が哺乳類の大型種と絶滅危惧種の保護に役立っているNature
-
4月11日
医学:インフルエンザ感染に伴う肺損傷の予防薬候補がマウスの試験で好結果Nature