Review Summary

制吐薬:最新情報とMASCCガイドラインの臨床診療への適用

Nature Reviews Clinical Oncology

2008年1月1日

Antiemetics: an update and the MASCC guidelines applied in clinical practice

悪心と嘔吐は、化学療法で治療される患者の最も重篤な問題の2つである。1970年代後半まで、化学療法誘発性の悪心/嘔吐は研究分野としてほとんど無視されていた。非常に強い催吐作用を有するシスプラチンの導入により、研究が促進され、現在の2つの新しいクラスの制吐薬であるセロトニンおよびニューロキニンアンタゴニストの開発に至った。多数の臨床試験で微調整された制吐薬療法が行われ、化学療法施行患者の大半に適用可能な、エビデンスに基づく推奨がなされた。本稿では、悪心/嘔吐の病態生理学、制吐薬の開発について論じ、最新の制吐薬の一部を紹介し、最後にMultinational Association of Supportive Care in Cancerにより作成されたエビデンスに基づくガイドラインから推奨事項を要約する。

doi:10.1038/ncponc1021

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