Press release

オープンアクセス誌 Scientific Reports 創刊について

2011年1月5日

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は本日、新しい電子ジャーナルScientific Reportsを2011年(6月)に創刊することを発表しました。Scientific Reportsは、査読を経た論文を掲載するオープンアクセス誌で、自然科学(生物学、化学、地球科学、物理学)の各分野に関する研究を対象とします。本日から論文投稿の受付を開始し、2011年6月に論文の掲載を開始します。

Scientific Reportsでは、掲載される論文はすべてオープンアクセスとなります。した がって、掲載にはArticle Processing Charge(APC)が必要となります。2011年度のAPCは、受理原稿1編につき、US$1350 / GB£890 / EURO1046です*。著者はクリエイティブ・コモンズの2種類の非営利ライセンスのいずれかを選択でき、論文はそれに準じて出版されます。NPGは、Scientific Reportsに 掲載される論文1編につき、$20に相当する額をクリエイティブ・コモンズに対して寄付します**。これに関連して、掲載論文の著者は、無料で「クリエイ ティブ・コモンズ」ネットワークの会員になることができます。クリエイティブ・コモンズは、オープンアクセスとオープンな教育資源を支援する人々の国際的 なオンラインコミュニティーです。

クリエイティブ・コモンズCEOであるCathy Casserly氏は、次のように語っています。「私たちの活動に対するNPGの支援は大変嬉しく、Scientific Reportsの創刊、そして、NPGがオープンアクセス誌を増やしていることを歓迎します」。 Scientific Reportsは、自然科学の特定分野の専門家が関心をもつであろう原著研究論文を掲載します。重要性に関する基準 を設定して掲載論文を決めるようなことはせず、技術的に妥当で、独創性があると判断された論文を掲載します。また、研究コミュニティーにおいて掲載論文の 重要性を査読後に評価できるように、Scientific Reportsのウェブサイトでは、ダウンロード、電子メール、ブログでの紹介が多かった掲載論文のリストを公開します。論文はすべて迅速な査読が行われ、PubMed Centralに登録されます。

NPG事業開発担当ディレクターのJason Wildeは、次のように話しています。「Scientific Reportsを創刊する理由は、著者の皆様が論文を発表する場に関して、新たな選択肢を提供することにあります。NPGのツール、技術と経験を活用し、こうした知識や洞察を対象範囲の広いオープンアクセス誌にもたらしたのが、Scientific Reportsです。競争とイノベーションの強化を通じて、著者の皆様に優れたサービス、機能性を提供し、研究成果の認知度を高めていきたいと考えています」。

Scientific Reportsでは、編集委員会にサポートされる編集諮問委員会(Editorial Advisory Panel)の15人のメンバーが主導的な役割を果たします。そして、編集委員会が、すべての編集上の決定を行います。Nature Communicationsとは異なり、Scientific Reportsでは社内にエディターをおきません。また、NatureNature姉妹誌で行われているような、内容や構成にまで踏み込んだ編集は行われません。 「Scientific Reportsは、NPGにとって全く新しい試みです。NPGでは、オープンアクセス出版のオプションのあるジャーナルを増やしており、今回は、Scientific Reportsが そのラインナップに加わりました。オープンアクセスの費用負担を確約する研究資金提供機関が増え続けており、この方法での論文発表に関心を示す論文著者も 増えています」。NPG知的財産政策・ライセンシング担当ディレクターDavid Hooleは、このように説明しています。現在、NPGが発行するジャーナルのうちオープンアクセスのオプションのあるものは40誌を超えています。 NPGのオープンアクセス活動と方針に関する詳しい情報は、NPGのオープンアクセスに関するステートメント2011年1月(www.nature.com/press_releases/statement.html)をご覧ください。

◆編集諮問委員会のメンバー(2011年1月6日現在)
(詳しい情報と編集委員会のメンバーについては、www.nature.com/srep/eap-ebmをご覧ください。)
宇宙物理学 Avi Loeb ハーバード大学(米国)
がん Ronald DePinho ハーバード大学(米国)
細胞生物学 Suzanne Pfeffer スタンフォード大学医学系大学院(米国)
化学生物学 Stuart Schreiber ハーバード大学(米国)
化学 Andrew Holmes メルボルン大学(オーストラリア)
地球科学・環境科学 Lee Kump ペンシルべニア州立大学(米国)
遺伝学・ゲノミクス Aravinda Chakravarti ジョンズホプキンス大学(米国)
免疫学 Ronald Germain 国立アレルギー感染症研究所(米国)
分子生物学 Shelley L Berger ペンシルべニア大学(米国)
分子生物学 John Diffley 英国ロンドンがん研究所
神経科学 Trevor Robbins ケンブリッジ大学(英国)
植物細胞生物学 Ueli Grossniklaus チューリッヒ大学植物生物学研究所(スイス)
物理学 Shik Shin 東京大学
幹細胞・発生 Fiona Watt 英国ロンドンがん研究所/英国ケンブリッジがん研究所
*2011年12月31日以前に受理された論文については、APCが20%割引されます。2012年1月以降はUS$1,700 / GB£1,112 / EURO1,308となります。
**NPGの年間寄付額は$100,000を上限とします。

◆詳細: Scientific Reportsウェブサイト(www.nature.com/srep

以上

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
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