Nature ハイライト

構造生物学: 胃の酸性化の秘密

Nature 556, 7700

我々の胃液のpHは、何かを食べている時には約1にまで下がって非常に強い酸性になる。こうした状態は、胃のプロトンポンプ、つまりH+,K+-ATPアーゼによって引き起こされる。pHのこのような差は、細胞膜内外での百万倍のプロトン勾配に相当する。この環境は消化に重要だが、行き過ぎた酸性化は胃潰瘍などの一連の病気を引き起こしかねない。今回、阿部一啓(名古屋大学)たちは、2種の阻害剤と複合体を形成したプロトンポンプの結晶構造を報告している。この研究により、酸性勾配が形成される機構が明らかになり、より良いプロトンポンプ阻害剤を設計するために不可欠な情報が得られた。

Article p.214
doi: 10.1038/s41586-018-0003-8 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年4月12日号の Nature ハイライト

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