Nature ハイライト

古生物学:「ブルテレの足」の持ち主が明らかに

Nature 648, 8094

「ブルテレの足」の化石標本(左)とそれをゴリラの足の形状に重ねた図(右)。
「ブルテレの足」の化石標本(左)とそれをゴリラの足の形状に重ねた図(右)。 | 拡大する

Yohannes Haile-Selassie

「ブルテレの足(BRT foot)」は、エチオピアで発見された400万〜300万年前のヒト族の足の部分骨格だが、どの種のものであるかはこれまで謎だった。今回新たな研究で、ブルテレの足が、「ルーシー」で知られるアウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)よりも原始的な、アウストラロピテクス・デイレメダ(Australopithecus deyiremeda)のものであることが明らかになった。また、その形質は、地質年代的により古いアルディピテクス・ラミドゥス(Ardipithecus ramidus)やアウストラロピテクス・アナメンシス(Australopithecus anamensis)に近かったと見られる。

2025年12月18日号の Nature ハイライト

目次へ戻る

プライバシーマーク制度