Nature ハイライト

神経科学: 軸索に対するネトリン1の影響を再考する

Nature 545, 7654

20年にわたって、分泌因子ネトリン1は軸索ガイダンスで働き、発生中にこれらの軸索を誘引して、正中線を横切るように方向付けると考えられていた。しかし、この解釈を導いたデータは、この軸索横断過程におけるネトリン1の役割を明らかにする上で、十分に特異的ではなかった可能性がある。今回、A Chédotalたちは、正中線での底板細胞からのネトリン1分泌を特異的に除去し、横断する軸索を誘引するのに必要とされていたネトリン1の勾配を消失させた。ネトリン1を特異的に消失させても軸索ガイダンスは損なわれず、交連軸索は依然として正常に発生した。これらのデータから、ネトリン1は成長円錐の接着を促し、軸索に与える影響はこれまで考えられてきたよりも局所的である可能性が示唆された。

Letter p.350
doi: 10.1038/nature22331 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年5月18日号の Nature ハイライト

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