Nature ハイライト

パーキンソン病: PINK1の構造

Nature 552, 7683

キナーゼであるPINK1は、主に以下の2つの理由によってよく知られている。まず生物レベルでは、PINK1の変異は常染色体劣性(潜性)若年性パーキンソン病(AR-JP)と結び付けられている。また細胞レベルでは、PINK1はユビキチンと、ユビキチンの結合相手である酵素パーキンのユビキチン様ドメインの両方をリン酸化してマイトファジーを誘導する。マイトファジーは、機能不全となったミトコンドリアを細胞から取り除く過程である。D Komanderたちは今回、コロモジラミのPINK1とユビキチンが作る複合体の構造を、ナノボディを基盤とする安定化手法を使って初めて明らかにした。この構造から、PINK1とユビキチンの相互作用、従ってPINK1の作用機構に加えて、AR-JPに関連した変異についても分子レベルでの手掛かりが得られた。このような変異のいくつかはユビキチンの結合を破壊するものである。

Article p.51
doi: 10.1038/nature24645 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.38
doi: 10.1038/d41586-017-07691-x | 日本語要約 | Full Text

2017年12月7日号の Nature ハイライト

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