Nature ハイライト

進化学:6万世代にわたる細菌の進化

Nature 551, 7678

最も長く続けられている細菌の進化実験である、「大腸菌(Escherichia coli)の長期進化実験(LTEE)」では、大腸菌の12の複製集団が6万世代以上にわたり継続的に培養されている。M DesaiとR Lenskiたちは今回、LTEEの6万世代全体にわたり、500世代間隔で全ゲノム塩基配列解読を行った結果を示している。解析からは、この制御された環境における細菌の長期的な適応の、複雑で動的な進化過程が明らかになり、また、クローン干渉、遺伝子のヒッチハイク効果、および選択の標的変化に関する知見も得られた。

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