Nature ハイライト

がん: 食餌制限によるがん治療の検討ブックマーク

Nature 544, 7650

腫瘍はさまざまな代謝適応を獲得して、増殖の亢進を促す。このため、がんは同化作用に必須な栄養素に対する依存性を持つようになることがある。マウスでは、セリンなどいくつかの非必須アミノ酸が腫瘍増殖に必要であることが示されていた。今回、内因性腫瘍マウスモデルでセリン枯渇の影響が調べられ、異なる発がん性適応が、腫瘍の外因性セリンへの依存を引き起こしたり、その細胞でのセリン合成を亢進させたりする仕組みが明らかになった。外因性セリンへの依存により、腫瘍はセリン枯渇食に対して感受性を持つようになり、そしてこの腫瘍増殖への影響は、抗酸化応答を弱めることにより増幅できる。著者たちは、がんの代謝脆弱性を将来治療にどのように利用できるかを検討するための一歩を踏み出した。

Letter p.372
doi: 10.1038/nature22056 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年4月20日号の Nature ハイライト

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