Nature ハイライト

惑星科学:海王星質量程度の系外惑星の大気損失

Nature 522, 7557

大きな外気圏雲に覆われ、それを彗星の尾のように引いて親星の前を通過(トランジット)する系外惑星GJ 436b(想像図)。
大きな外気圏雲に覆われ、それを彗星の尾のように引いて親星の前を通過(トランジット)する系外惑星GJ 436b(想像図)。 | 拡大する

Credit: D.Ehrenreich / V. Bourrier (Université de Genève) / A. Gracia Berná (Universität Bern)

海王星質量程度の系外惑星GJ 436bの紫外スペクトル領域の観測から、新しいトランジットの特徴が明らかになった。トランジットは、紫外スペクトル領域の観測では、可視スペクトル領域での観測に比べてずっと深くてより長時間にわたるのである。これは、惑星大気から散逸しつつある大きなガス雲によって惑星が覆われており、それを引きずって動いていることを示している。数値シミュレーションの結果は、GJ 436bが紫外線領域では大きな彗星のように見えることを示している。著者たちは、ガスの「尾」は主に水素原子からなると考えており、この系外惑星は初期に大気の10%を失った可能性があると示唆している。

2015年6月25日号の Nature ハイライト

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