Nature ハイライト

大気科学:大気循環と極端な気温

Nature 522, 7557

大気循環の変化、例えばジェット気流や熱帯収束帯の位置の変化は、極端な気温事象の発生頻度の変化と関連している可能性があるが、定量的な証拠は少ない。D Hortonたちは今回、ユーラシア大陸と北米大陸上空の中層大気循環パターンに統計学的に有意な傾向があり、その傾向によって極端な気温に観測される変化が部分的に説明されることを見いだした。今のところ、こうした傾向が温室効果ガスの排出に関連しているのか、それとも自然変動と関連があるのかはよく分かっておらず、極端事象の全体的な傾向のより多くの部分は、比較的理解の進んでいる熱力学的変化によって支配されていると考えられる。しかし、地域や極端気温事象の種類によっては、大気循環の変化は重要な要因であることが今回の研究で示唆された。

2015年6月25日号の Nature ハイライト

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