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Volume 15 Number 3 2018年3月号

「第二の地球」のレシピを求めて

生命が居住する地球には、その大きさや質量、主星からの距離以上の「好条件」がそろっていることが分かってきた。地球を覆う大気は、コア(核)の対流で生じる磁場で守られていて、地球の温度がちょうど良く保たれているのはテクトニックプレートの運動のおかげである。では、太陽系外惑星の中に地球と似たものはあるのだろうか? それを明らかにしようと、惑星を地質学的に理解する研究が進められている。

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学術界サバイバル術入門 — Training 1:学術出版のすすめ

学術界サバイバル術入門 — Training 1:学術出版のすすめ

『学術界サバイバル術入門』へ、ようこそ。Nature Research Academiesの講師、ジェフリー・ローベンズです。1回目では、学術出版が科学者をどのように支えているかについて、① 研究結果の出版が重要な理由、② 学術誌の役割、③ 投稿先の重要性、の3つの観点から説明します。

好き過ぎてつらい博士課程

好き過ぎてつらい博士課程

博士課程学生を対象とするアンケート調査から、不確実な未来への不安や、指導教員への不満が強い一方で、博士課程全般に対する満足度は高く、研究者としての就職を望んでいることが分かった。

Editorial

遺伝子ドライブの研究は「安全第一」で

遺伝子ドライブの研究は「安全第一」で

科学者は、遺伝子編集が環境に及ぼす危険を指摘する努力を続けなければならない。

News

「他者」の空間位置を把握する場所細胞

「他者」の空間位置を把握する場所細胞

コウモリとラットで行われた2つの実験で、動物が自己の空間位置を把握するのに用いている脳内のナビゲーションシステムが、他者の場所や動きも捉えていることが示唆された。

1回の血液検査で8種類のがんを診断

1回の血液検査で8種類のがんを診断

液体生検の新しい手法が報告された。この方法で8種類の腫瘍と関連する遺伝的変異やタンパク質を血中から探し出すことができる上、塩基配列解析が必要なものに比べ安価に実施できる可能性がある。

細胞はウイルス由来のタンパク質を使って情報伝達を行う

細胞はウイルス由来のタンパク質を使って情報伝達を行う

細胞が情報伝達を行う様式に、これまでに知られていないものが見つかった。長期記憶に関わるタンパク質Arcは、ウイルスが遺伝物質を運ぶのと似た形式でそれを行っていたのだ。

「ダークマター」DNAは正常な発生に不可欠

「ダークマター」DNAは正常な発生に不可欠

脊椎動物のゲノムには、種を越えて超高度に保存された、役割の分からないDNA配列が存在する。「超保存エレメント」と呼ばれるこれらの配列について、一部ではあるが、その正体がついに明らかになった。

鍼治療の臨床試験で論争再燃

鍼治療の臨床試験で論争再燃

鍼治療でがん患者の痛みが緩和されるかを調べる臨床試験が複数行われている。今回、過去最大規模の臨床試験の1つから結果が報告され、がん治療における鍼治療の役割を巡る議論が再燃している。

絶滅したフクロオオカミのゲノムから分かること

絶滅したフクロオオカミのゲノムから分かること

フクロオオカミの仔の保存標本から得られたゲノムの解析で、この種が絶滅に至った経緯が見えてきた。

翼竜は生まれてすぐには飛べなかった?

翼竜は生まれてすぐには飛べなかった?

中国で、立体構造を維持した翼竜の卵の化石が数百個見つかった。中には胚が保存されたものもあり、その骨の特徴からは、孵化したばかりの幼体は飛べなかった可能性が示唆された。

2018年、科学界はどう動く?

2018年、科学界はどう動く?

2018年の科学界では、キログラムの再定義、はやぶさ2の小惑星到着、遺伝子編集を応用した新たな治療の臨床試験、科学出版を巡る対立の決着など、さまざまな動きが予想される。

News Feature

「第二の地球」のレシピを求めて

「第二の地球」のレシピを求めて

生命を育むことのできる惑星とは、どのような条件を備えているのだろう。それを明らかにする研究に、多くの実験地質学者が参入している。

Japanese Author

ピラミッドの巨大新空間を科学的に発見

ピラミッドの巨大新空間を科学的に発見

世界最大であるクフ王のピラミッド。森島邦博 特任助教が率いる名古屋大学の研究チームは、宇宙線のミューオンを利用して、まるでレントゲン写真を撮るように、ピラミッドを傷つけることなく、その内部構造を可視化することに成功した。するとそこには、謎の巨大空間が出現し、考古学者たちを驚かせている。

News & Views

大きさも量も大規模化したDNA自己集合

大きさも量も大規模化したDNA自己集合

DNAは、自己集合によって目的の形状の物体を形成するよう設計することができる。しかし、形成できる物体のサイズと量は限られており、そのコストも高かった。今回、この問題を克服する方法が見いだされた。

大気の微量成分からエネルギーを得る南極の微生物

大気の微量成分からエネルギーを得る南極の微生物

低温で栄養素に乏しい南極の土壌に棲む微生物群集が、光合成ではなく微量ガスの酸化からエネルギーを獲得していることが、先進的なゲノム解析手法によって示唆された。

記憶T細胞の起源

記憶T細胞の起源

以前に遭遇したことのある病原体から体を防御する「記憶T細胞」。この細胞の起源について論争が続いていたが、このほど、DNA修飾を長期間追跡した2つの研究によって、エフェクターT細胞から生じることが明らかになった。

News Scan

隕石が作るダイヤの姿

隕石が作るダイヤの姿

六方晶ダイヤモンドの形成過程が高速X線写真で明らかに。

サケの産卵、山を動かす

サケの産卵、山を動かす

川底にくぼみを掘る行為が地形を変え得る

Nature Highlights

Nature 2018年1/4〜1/25号のハイライトを掲載しています。

2018年1月4日号

2018年1月11日号

2018年1月18日号

2018年1月25日号

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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