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「ダークマター」DNAは正常な発生に不可欠

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180306

原文:Nature (2018-01-18) | doi: 10.1038/d41586-018-00920-x | ‘Dark matter’ DNA influences brain development

Amy Maxmen

脊椎動物のゲノムには、種を越えて超高度に保存された、役割の分からないDNA配列が存在する。「超保存エレメント」と呼ばれるこれらの配列について、一部ではあるが、その正体がついに明らかになった。

Mara Serra/EyeEm/GETTY | 拡大する

ゲノムには「暗黒物質(ダークマター)」とも言うべき、謎のDNA配列が存在する。多種多様な動物の間で同一性が保たれているが、タンパク質をコードしておらず、機能が不明なのだ。10年以上にわたって科学者たちを翻弄してきたこの「超保存エレメント」の謎の一端を、今回、ローレンス・バークレー国立研究所(米国カリフォルニア州)の研究チームがついに解き明かした。彼らは、脳の発生に重要なタンパク質をコードする遺伝子の近傍にある超保存エレメントのいくつかを欠失させることにより、これらの超保存エレメントがその遺伝子の発現を微調整し、脳の発生を誘導していることを明らかにしたのだ。この研究成果は、2018年1月18日付でCellに掲載された1

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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