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鍼治療の臨床試験で論争再燃

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180309

原文:Nature (2017-12-14) | doi: 10.1038/d41586-017-08309-y | Acupuncture in cancer study reignites debate about controversial technique

Jo Marchant

鍼治療でがん患者の痛みが緩和されるかを調べる臨床試験が複数行われている。今回、過去最大規模の臨床試験の1つから結果が報告され、がん治療における鍼治療の役割を巡る議論が再燃している。

大規模臨床試験の結果、鍼治療により、乳がんのホルモン療法を受ける女性患者の痛みを緩和できる可能性が示唆された。 | 拡大する

UIG VIA GETTY

2017年12月7日、米国テキサス州で開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで、腫瘍専門医らが行った発表によると、全米11カ所のがんセンターで乳がんのホルモン療法を受けている226人の女性患者を対象として鍼治療の臨床試験を行ったところ、本物の鍼治療を受けた患者では、治療の副作用として生じる痛みが有意に緩和されたという。彼らは、がん患者の命を救うホルモン療法に伴う痛みが鍼治療で緩和されて患者がホルモン療法を継続できるようになることで、患者の生存率を改善できる可能性があると考えている。しかし懐疑的な人々は、鍼治療において完全に厳密な二重盲検試験を行うことはほぼ不可能だと批判する。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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