Nature ハイライト

がん: 抗がん剤がDNAに与える望ましくない作用ブックマーク

Nature 542, 7642

ホスファチジルイノシトール 3-キナーゼδ(PI3Kδ)経路は多くの種類のがんで、非常に活性が高い。いくつかのPI3Kδ阻害剤は、白血病やリンパ腫などのB細胞がんの治療薬として承認されている。PI3Kδは発がん促進作用の他に、DNA組換えを促進する酵素AID(activation-induced cytidine deaminase)の活性も制御している。今回、PI3Kδ阻害による過剰なAID活性が、白血病やリンパ腫の培養細胞株だけでなく、PI3Kδ阻害剤による治療を受けた慢性リンパ球性白血病患者でも、ゲノム不安定性を引き起こすことが示されている。著者たちは、このクラスの薬による長期的な治療を受けている患者では、こうしたゲノムへの有害な作用も考慮に入れることを推奨している。

Letter p.489
doi: 10.1038/nature21406 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.424
doi: 10.1038/nature21504 | 日本語要約 | Full Text

2017年2月23日号の Nature ハイライト

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