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マイクロ流体力学:自己融合マイクロ流体流によるパルス状試薬送達

Nature 574, 7777

マイクロ流体デバイスは、使いやすく持ち運び可能な臨床現場即時診断を実現できる。そうしたデバイスでは、乾燥試薬をマイクロチャネル内に配置して長期保存し、その後流体を加えて元に戻す。しかし、試薬が分散するため、実施できる反応やアッセイはそれほど複雑でないものに限られる。今回E Delamarcheたちは、適切に設計されたマイクロ流体チャネルに閉じ込められた液体が勢いよく自らに向け押し込められる自己融合(self-coalescence)という毛管流効果によって、分散を最小限にして試薬を元に戻せることを報告している。この効果は、容易に作製できて他のマイクロ流体技術と併用できる、スケーラブルな小型受動マイクロ流体構造において制御される。この自己融合モジュールという構造は、複数の試薬が関与する複雑な処理や操作を可能にし、生物学的アッセイから診断、高スループットスクリーニングに及ぶさまざまな応用に影響を及ぼすと予想される。

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