Nature ハイライト

気候変動生態学: 白化したグレートバリアリーフのその後

Nature 556, 7702

白化の被害状況はサンゴの種類によって異なり、例えば、枝状サンゴでは深刻な白化が見られるのに対し、その周囲の塊状サンゴでは白化はほとんど見られなかった。
白化の被害状況はサンゴの種類によって異なり、例えば、枝状サンゴでは深刻な白化が見られるのに対し、その周囲の塊状サンゴでは白化はほとんど見られなかった。 | 拡大する

Credit: ARC Centre of Excellence for Coral Reef Studies/ Gergely Torda

世界最大のサンゴ礁系であるグレートバリアリーフは、2016年の記録的な海洋熱波を受けて深刻な白化事象を経験した。今回T Hughesたちは、この熱波における熱曝露の地理的パターンと熱波によるサンゴ群集の死滅の状況を、サンゴ礁系全体にわたってマッピングした。その結果、この白化事象によるサンゴの大量死により、全サンゴ礁系の3分の1近くが多大な影響を受けたことが分かった。個々のサンゴ礁スケールでは、死滅の深刻さは白化の規模および熱曝露のレベルと高度に相関していた。白化後の死滅によって、白化がより深刻だったサンゴ礁ではその機能的構成が変容し、成長の速い造礁サンゴは、成長が遅くてより単純な形態を持つタクソンに取って代わられた。

Letter p.492
doi: 10.1038/s41586-018-0041-2 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年4月26日号の Nature ハイライト

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