Nature ハイライト

地球科学: 岩石の再循環を明らかにしたダイヤモンド内部の物質

Nature 555, 7695

地球の遷移層と下部マントルの内部では、ケイ酸カルシウム(CaSiO3)の高圧ペロブスカイト構造多形体が、カルシウムだけでなく、発熱元素であるカリウム、ウラン、トリウムの主要な母岩と考えられている。地球で4番目に多い鉱物であると考えられているにもかかわらず、この鉱物は自然界ではこれまで見つかっていなかった。今回F Nestolaたちは、南アフリカのカリナン鉱山で産出したキンバーライトから得られたダイヤモンドの内部にCaSiO3のペロブスカイト構造多形体が含まれていたことについて報告している。著者たちは、ダイヤモンド内部の物質のバルク組成は、下部マントル最上部の深さに相当する圧力まで沈み込んだ玄武岩質海洋地殻由来であることと矛盾せず、海洋地殻と炭素が地表から下部マントルの深さへ再循環していることを示すさらなる証拠であると結論している。

Letter p.237
doi: 10.1038/nature25972 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年3月8日号の Nature ハイライト

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