Nature ハイライト

神経科学: 活性型AMPA受容体の構造が初めて解かれた

Nature 549, 7670

イオンチャネル型のAMPA型グルタミン酸受容体(AMPAR)はリガンド依存性イオンチャネルで、学習や記憶の基盤となる速い興奮性化学神経伝達の多くに関わっている。脳内では、この受容体はチャネルの速度論的性質と受容体の薬理学的性質を変化させる補助タンパク質群と複合体を形成していて、多数の神経疾患がAMPARによるシグナル伝達の異常に結び付けられている。しかし、AMPARの活性型の構造を得ることは難しく、これがチャネルのゲート開閉やシグナル伝達の機構の解明を制限してきた。今回A Sobolevskyたちは、補助タンパク質が結合したAMPAR複合体の構造を低温電子顕微鏡法によって解き、活性型AMPARに関する最初の知見をもたらした。この研究は、イオンチャネル型グルタミン酸受容体での活性化、脱感作、脱感作からの回復という受容体サイクルと関連して起こるゲート開閉、コンホメーション変化および透過経路の変化の基盤を明らかにしている。

Article p.60
doi: 10.1038/nature23479 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年9月7日号の Nature ハイライト

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