Nature ハイライト

発生生物学: 心臓の非対称性は右から始まる

Nature 549, 7670

脊椎動物胚における左右非対称性の確立は、左側の性質を誘導するNodal–Pitx2軸を介したシグナル伝達経路に依存すると考えられている。一方、右側の性質は基本状態であることが示されており、右側ではNodalに駆動される経路が上皮間葉転換(EMT)因子Snailによって抑制されていることが分かっている。今回A Nietoたちは、魚類、ニワトリおよびマウスを解析し、それらの心臓の通常の非対称的な発生には、また別のシグナル伝達経路の働きが必要であることを明らかにしている。BMPに駆動されるこの経路は、側板中胚葉の右側でEMT因子群の発現を促進し、心臓の右向きルーピングに必須な細胞移動を誘導する。著者たちは、脊椎動物の左右非対称性は、発生中の胚の左右で相互に抑制されるNodal経路とBMP経路により規定されると結論付けている。

Letter p.86
doi: 10.1038/nature23454 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年9月7日号の Nature ハイライト

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