Nature ハイライト

細胞生物学: ストレスを受けたタンパク質はミトコンドリアに取り込まれるブックマーク

Nature 543, 7645

老化や神経変性疾患に関連する細胞異常には、タンパク質凝集体の蓄積やミトコンドリアの機能不全などがある。疾患に関連するタンパク質はミトコンドリア内に見られることもあり、酵母では、老化やストレスによりタンパク質凝集体がミトコンドリアに繋留されることがある。R Liたちは今回、細胞の品質管理にミトコンドリアが関与しているという証拠を示している。凝集しやすい酵母タンパク質は、熱ショックストレスに曝露されると、ミトコンドリアへの移入装置との相互作用によって、細胞質からミトコンドリア内に移動することが分かった。この過程は、ストレスがなくても起こることがあり、これによって凝集しやすいタンパク質はミトコンドリアの膜間腔やマトリックス内に入ることができる。ミトコンドリアへの移入を阻害すると、細胞質でのタンパク質の分解が妨げられることから、ミトコンドリアへの移入は、分離したタンパク質を積極的に除去することで、分解を促進している可能性が考えられる。

Letter p.443
doi: 10.1038/nature21695 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.324
doi: 10.1038/nature21892 | 日本語要約 | Full Text

2017年3月16日号の Nature ハイライト

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