Nature ハイライト

生理学: 骨による食欲調節

Nature 543, 7645

骨は腎機能やグルコースの恒常性を調節するホルモンを分泌する、多機能の内分泌器官と考えられている。今回S Kousteniたちは、骨芽細胞から分泌されるタンパク質であるリポカリン2(LCN2)が、インスリン分泌を誘導し、耐糖能とインスリン感受性を向上することでグルコース恒常性を維持することを見いだしている。注目すべきことに、LCN2は血液脳関門を通過して、視床下部のニューロンでメラノコルチン4受容体(MC4R)に結合し、MC4R依存的な食欲抑制経路を活性化して食欲を抑制する。著者たちは、LCN2は食物摂取を抑制することができる骨由来代謝調節ホルモンであると結論し、食欲は部分的に骨により制御されることを示唆している。

News & Views p.320
doi: 10.1038/nature21501 | 日本語要約 | Full Text
Article p.385
doi: 10.1038/nature21697 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年3月16日号の Nature ハイライト

プライバシーマーク制度