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食餌:食生活を変えて窮地を脱する?

Nature 515, 7528

所得の増加に伴い、ヒトの食生活は世界規模で変化しており、結果としてヒトの健康だけでなく環境にも影響が出てくる可能性がある。D TilmanとM Clarkは今回、食生活の「欧米化」の影響について定量化し、食餌のさまざまな側面について、それらが健康に及ぼす影響と環境に及ぼす影響との間に密接な結び付きがあることを見いだした。現在の食生活の動向に歯止めがかからなければ、2050年までに、温室効果ガスの排出が大幅に上昇し、2型糖尿病や肥満、冠動脈性心疾患の発生率が増加すると予想される。では、この問題に対していったい何ができるのだろうか。個人が情報に基づいて選択することも役には立つだろうが、環境や農業に関わる政策を大きく変えなければ総体的な効果はほとんど得られないだろう。

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