Nature ハイライト

進化:隔たりの拡大による種分化

Nature 511, 7509

魚類のイトヨは、生態学的分岐および種分化を研究するための標準的な系の1つとなっている。今回、比較的最近分岐した2種の同所性イトヨに関して、ニッチ分岐の原因となった形質のゲノム解析が行われた。著者たちは、底生(湖底摂餌)種と沖帯域(湖水表層摂餌)種との差異の大部分が、多数の遺伝子の相加的作用によるものであることを明らかにした。そのため、雑種は中間的になる傾向があり、また、採餌形質間の機能的不一致のために摂餌能力が低下する傾向が見られる。

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