Nature ハイライト

材料科学:塩を取り換えるだけで太陽電池を安くできる

Nature 511, 7509

テルル化カドミウム(CdTe)を用いた太陽電池は、現在使われている光起電システムの中で、最も費用効率の高いものの1つである。しかし、J Majorたちによると、改良の余地がまだ多く残されているようだ。製造工程でCdTeの「活性化」に長く用いられてきた、高価で環境に優しくないカドミウム塩(CdCl2)を、安価で毒性のないマグネシウム塩(MgCl2)に置換可能であることが分かったのである。この置き換えは、デバイス性能に悪影響を与えないようで、しかも処理費用と環境リスクを低減する見込みが大きい。

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