Nature ハイライト

神経科学:急速眼球運動で素早く見る

Nature 507, 7493

我々は情景を見る際、サッケードと呼ばれる眼球の急速運動を行うが、このとき網膜内の最も精度の高い領域である中心窩には、情景の異なるさまざまな部分が映る。このような眼球運動によって網膜上の像がかなり移動することになるが、我々の視覚認識は連続的で安定している。T Mooreたちは、この安定性をうまく説明できそうな仕組みを前前頭皮質ニューロンに見つけた。眼球運動の準備中に、ニューロンは自身の視覚受容野(当該ニューロンが最もよく応答する空間領域)を、行動上関心のある領域を著しく過剰に表現するために移動させることを彼らは示した。これはヒトの視覚認識と符合する。この知見は、従来支配的だった仮説、つまり受容野は予測的に再マッピングし、脳のニューロンは眼球運動のたびに起こる結果を予測して視覚空間表現を移動させるとする説とは逆方向の結果である。

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