Nature ハイライト

宇宙:準惑星セドナは独りぼっちではなかった

Nature 507, 7493

セドナ類似天体2012 VP<sub>113</sub>の観測画像。2時間おきに撮影した3つの画像を重ね合わせたもので、時間経過とともに赤、緑、青の順で示している。
セドナ類似天体2012 VP113の観測画像。2時間おきに撮影した3つの画像を重ね合わせたもので、時間経過とともに赤、緑、青の順で示している。 | 拡大する

Credit: Scott S. Sheppard: Carnegie Institution for Science

準惑星セドナは、太陽に最も近づく点(近日点)が76天文単位(AU)の遠方にある直径1,000 kmの天体で、太陽系形成モデルからは、30~50 AUの軌道を回るカイパーベルト天体と太陽から約10,000 AUにある未発見の外オールト雲をつなぐ天体である可能性があると指摘されている。今回、C TrujilloとS Sheppardは、近日点が80 AUでセドナに類似した2番目の天体2012 VP113が存在することを報告している。この発見は、セドナが孤立した天体ではないことを裏付けている。これら2つの天体は、内オールト雲天体集団の一員なのかもしれない。この集団は、太陽系内の力学的に安定な他の全ての天体よりも数が多いのではないかと考えられている。

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