Nature ハイライト

構造生物学:「非生物」酵素をつくる

Nature 453, 7192

天然の生体触媒では触媒されない反応を触媒できる酵素の設計は、コンピューターによるタンパク質設計にとって大変な難問である。Röthlisbergerたちは、コンピュータータンパク質設計により、ケンプ脱離(炭素からのプロトン移動のモデル反応)を触媒できる8種類の新規酵素をつくり出したことを報告している。設計した酵素の触媒活性は、定方向in vitro進化を用いて高め、この手法が新規酵素創出のための強力な戦略であることが実証された。

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