Nature ハイライト 化学:大きな問い 2006年8月3日 Nature 442, 7102 化学における重要な命題とは何だろう。物理学ならば「宇宙はどのように始まったのか」とか「時間とは何か」だろうし、生物学ならば「意識とは何か」とか「生命とは何か」という大命題が挙げられる。P Ballは、化学はほかの分野の問題を実現に導く科学とされ、その価値にふさわしい高い評価を得ていないので、化学にもやはり大きな命題が必要だと論じている。Ballは6つの大きな命題を挙げている。ただし思考や記憶の化学的基盤という命題は、生物学者が自分たちの縄張りだと言うかもしれない。 2006年8月3日号の Nature ハイライト 化学:大きな問い 生態:あたたかい歓迎 進化:くちばしの長さはカルモジュリンで決まる 遺伝:描き出された幹細胞 宇宙:宇宙論のパラドックスを解く 宇宙:赤色巨星の近傍で生き延びる 環境:日光が分解を促進する 認知:顔をひと目で見分ける 地球:プレートテクトニクスの最も初期の徴候 細胞:プリオンの作用は分割で決まる 目次へ戻る