Nature ハイライト
		
		
        
		
		生態学:人工物の質量が生物量を上回る
Nature 588, 7838
今回R Miloたちは、全球の生物量(全ての生物タクソンの質量)と人工物の質量(人類によって生産された非生物固体の質量)に関して、1900年から現在までの変化を推定している。その結果、人工物の質量「人為起源物質量(anthropogenic mass)」は、20世紀初頭には全球の生物量の3%であったが、約120年を経た2020年には、全球の総生物量を上回ることが示された。現在の傾向が続けば、人為起源の廃棄物量を含む全人為起源物質量は2040年までに3テラトンを超え、地球上の生物量(乾燥重量)のほぼ3倍に達すると予測される。
2020年12月17日号の Nature ハイライト
- 精密測定:光ピンセット原子時計を目指して
- 精密測定:エンタングルメントによる時間測定の改善
- 高分子化学:分子のパッチワークを織り上げる
- 水文学:ヨーロッパの川を寸断する100万を超える障壁の広大なネットワーク
- 生態学:人工物の質量が生物量を上回る
- 遺伝学:ヒト心臓の単一細胞アトラス
- 免疫学:改変型モノクローナル抗体によるFcRを介した防御性CD8+ T細胞応答の増強
- コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイクタンパク質のin situ構造
- 生化学:多サブユニットタンパク質複合体が進化の長い時間にわたって維持される訳
- 構造生物学:不活性なミオシンモーター


