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News & Views

発生生物学:尻尾のはなし

Developmental biology: A tale of tails p.375

発生中の生物には、まだまだ意外な性質が潜んでいる。今回の全く未知の「オーガナイザー」発見はその一例である。オーガナイザーとは、他の細胞の行動を指令する細胞群をいうが、ゼブラフィッシュの発生のごく初期において働いているものが新たに見つかった。

doi: 10.1038/424375a

粒子物理学:奇妙な時間

Particle physics: Strange days p.376

原子スケール以下の粒子は、3種が新たに見つかったが、それらはいずれも崩壊するまでの時間が異常に長い。物理学者たちは、この問題を現行の理論の枠内で説明するという難題に直面している。

doi: 10.1038/424376a

神経生物学:現行犯逮捕

Neurobiology: Caught in the act p.377

記憶が形成される際にどんなことが起こるのか、今回それが観察された可能性がある。2種類の刺激を関連づけることを学習したサルでは、学習前、学習中あるいはその後で個々のニューロンの応答が変わることが明らかになった。

doi: 10.1038/424377a

材料科学:真面目にしっかり成長

Materials science: On the straight and narrow p.378

基板上に化合物のパターンをナノスケールで書き込んでおくと、ポリマー製オーバーレイの極めて正確な自己集合を誘導できる。こうしてできたポリマー・フィルムは、次にナノ材料製造の鋳型として使える。

doi: 10.1038/424378a

発生生物学:境界ラインの上で

Developmental biology: Boundary lines p.379

胚の発生は極めて込み入った作業であり、そのことは最近の学会で如実に示された。そこでは、区画間の境界ライン上で作られるシグナルが、もっとも重要な話題となった。

doi: 10.1038/424379a

神経生物学:知られていなかったネットワーク形成法

Neurobiology: A new way to network p.381

セマフォリンという誘導性分子は、発生の間に神経細胞に働きかけ、適切な方向にまちがいなく成長するようにし向けている。今回、セマフォリンの一種が、複数のインテグリン分子に作用して別の働きもしているらしいことがわかった。

doi: 10.1038/424381a

天文学:初期の恒星のゆりかご

Astronomy: An early stellar nursery p.382

我々の宇宙で、はるか彼方にある天体を探すのは、恒星と銀河の宇宙初期における起源に向かって時間を遡ることに等しい。今まで知られている中で、もっとも遠いところにある天体に、恒星形成を示すもっとも古い証拠があることが明らかになった。

doi: 10.1038/424382a

Articles

生理:クラス3セマフォリンはインテグリンの機能阻害により血管の形態形成を調節する

Class 3 semaphorins control vascular morphogenesis by inhibiting integrin function p.391

doi: 10.1038//nature01784

神経:セマフォリン7AはインテグリンおよびMAPキナーゼを介して軸索の伸長を促進する

Semaphorin 7A promotes axon outgrowth through integrins and MAPKs p.398

doi: 10.1038/nature01790

Letters

宇宙:赤方偏移z=6.42のクェーサーの母銀河における分子ガス

Molecular gas in the host galaxy of a quasar at redshift z = 6.42 p.406

doi: 10.1038/nature01821

技術:カーボンナノチューブによる回転作動器

Rotational actuators based on carbon nanotubes p.408

doi: 10.1038/nature01823

材料:リソグラフィー加工のナノパターニング基板上におけるブロック共重合体のエピタキシャル自己組織化

Epitaxial self-assembly of block copolymers on lithographically defined nanopatterned substrates p.411

doi: 10.1038/nature01775

地球:カンラン石に対する炭素の溶解度と地球マントル中における炭素貯蔵の形態

Carbon solubility in olivine and the mode of carbon storage in the Earth's mantle p.414

doi: 10.1038/nature01828

地球:北カスケイディア沈み込み境界上での反射面に見られる地震及び非地震性すべりの特徴

Reflection signature of seismic and aseismic slip on the northern Cascadia subduction interface p.416

doi: 10.1038/nature01840

生態:シンガポールで森林伐採に続いて起こっている破局的な絶滅

Catastrophic extinctions follow deforestation in Singapore p.420

doi: 10.1038/nature01795

生態:生産力―生物多様性の関係性は生物群集の集合履歴に依存する

Productivity?biodiversity relationships depend on the history of community assembly p.423

doi: 10.1038/nature01785

神経:シナプス競合において軸索の身元が果たす役割

The role of neuronal identity in synaptic competition p.426

doi: 10.1038/nature01836

発生:シナプス競合の結果を決めるのは相対的なシナプス効率であることを示す遺伝学的証拠

Genetic evidence that relative synaptic efficacy biases the outcome of synaptic competition p.430

doi: 10.1038/nature01844

生理:アナンダマイドとアラキドン酸は、エポキシエイコサトリエン酸を利用してTRPV4チャネルを活性化する

Anandamide and arachidonic acid use epoxyeicosatrienoic acids to activate TRPV4 channels p.434

doi: 10.1038/nature01807

植物:PHANTASTICAの発現領域は複葉の小葉位置を決定する

The expression domain of PHANTASTICA determines leaflet placement in compound leaves p.438

doi: 10.1038/nature01820

医学:GATA4の変異はヒト先天性心疾患の原因であり、TBX5と関連がある

GATA4 mutations cause human congenital heart defects and reveal an interaction with TBX5 p.443

doi: 10.1038/nature01827

発生:ゼブラフィッシュの尾部オーガナイザーの分子的実体

The molecular nature of the zebrafish tail organizer p.448

doi: 10.1038/nature01822

生理:WAVE2は方向性を持つ細胞移動および心血管発生に必要である

WAVE2 is required for directed cell migration and cardiovascular development p.452

doi: 10.1038/nature01770

医学:上皮成長因子受容体はヒトサイトメガロウイルスに対する細胞受容体である

Epidermal growth factor receptor is a cellular receptor for human cytomegalovirus p.456

doi: 10.1038/nature01818

生化学:RhoGはDock180結合タンパク質Elmoと直接結合することによってRac1を活性化する

RhoG activates Rac1 by direct interaction with the Dock180-binding protein Elmo p.461

doi: 10.1038/nature01817

生化学:ワルファリンが結合したヒトシトクロムP450 2C9の結晶構造

Crystal structure of human cytochrome P450 2C9 with bound warfarin p.464

doi: 10.1038/nature01862

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