Letter 発生:シナプス競合の結果を決めるのは相対的なシナプス効率であることを示す遺伝学的証拠 2003年7月24日 Nature 424, 6947 doi: 10.1038/nature01844 脊椎動物の神経系では、シナプス活動がシナプスの編成替えを促す。実際、経験によって神経結合が形成されていくのは主としてこの方法によると思われる。出生後の早い時期に、神経系部位の多くの箇所で起こる編成替えは「シナプス除去」とよばれる競合的過程である。シナプス除去の過程が詳しく解析されている神経筋接合部では、筋細胞はまず多数の軸索によって支配を受けるが、やがて一つを残して他が除去され、「勝者」が強化される。神経筋活動を全体として増減させると、シナプス除去も加速または減速する事実は、このシナプス除去が活動依存的であるとの考えを支持する。しかし、シナプス除去に関する仮説のほとんどでは、変化は全体の活動ではなく競争者間の相対的な活動の高低によると考えられている。直感的には、シナプス後標的細胞をもっともよく興奮させた入力が競争に勝つように思われるが、いくつかの理論や結果からは別の予想も成り立つ。今回、遺伝的な方法を用いて、1つの標的に対する2つの入力のうちの1つを選択的に阻害した。その結果、シナプス除去の際には、強い入力ほど競合に強いということが分かった。 Full Text PDF 目次へ戻る