The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2026年5月20日 ~ 2026年6月19日
病原性反復配列伸長の集団規模コホート解析
Nature 653 2026年5月21日
今回、病原性の反復配列伸長は疾病罹患数以上に起こっていることが示され、既知の反復配列–形質関連が再現されるとともに、疾患リスクが反復配列長に依存して増加することが明らかになった。また、反復配列の伸長は、診断が下される前の段階で既に、ニューロフィラメント軽鎖の増加や特定領域の脳容積減少と関連していることが分かった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10345-6
上咽頭がんのリスクを高めるウイルス–宿主間相互作用
Nature 653 2026年5月21日
今回、ゲノム間関連解析で、ヒトとウイルスの遺伝的相互作用が、中国南部におけるエプスタイン・バーウイルス(EBV)を介した上咽頭がんの高リスクと関連していることが明らかになった。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-026-01047-0
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10416-8
五重作動性の肥満治療薬
Nature 653 2026年5月21日
今回、ラニフィブラノールを結合させた新規GLP-1/GIPベースの薬剤の効果が報告されている。この薬剤は、初のGLP-1R–GIPR–PPARα/PPARγ/PPARδ作動薬であり、肥満マウスモデルにおいて最大40%の体重減少を示した。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10427-5
異なる生態系における好熱化の傾向
Nature 653 2026年5月21日
今回、植物群落の組成の変化の詳細な定量化によって、ヨーロッパ各地の森林、草原、高山山頂における好熱化(thermophilization)のパターンが明らかにされている。高山山頂では、主に低温適応種の減少に駆動される好熱化の強い兆候が見いだされた一方、草原では、高温適応種の増加に起因する好熱化が見られた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09622-7
前震の大きさと動的破壊の関係性
Nature 653 2026年5月21日
今回、室内実験によって、前震が地震の開始を調節し得ること、そして、前震が大きいほど動的破壊への移行がより迅速に生じることが示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10497-5
21世紀に発生した熱帯アフリカ山地の山火事
Nature 653 2026年5月21日
今回、中部アフリカの山地で21世紀に発生した山火事が、一帯の高標高域で起きたものとしては過去1万2000年間で初めての事例であったことが示され、人間が引き起こす発火の増加と、壊れやすいアフリカ高地の生態系における気候と関連した脆弱性が明らかになった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10511-w
赤血球を用いた迅速止血用サイトゲル
Nature 653 2026年5月21日
今回、赤血球を高密度に架橋して作られる生体材料、サイトゲルが報告されている。このサイトゲルは迅速に形成でき、速効性の凝固剤として使用できる。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-026-01150-2
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10412-y
三次元結晶における決定論的原子操作
Nature 653 2026年5月21日
今回、電子ビームを用いて、CrSBrの三次元結晶中で個々のクロム(Cr)原子を精密に操り、ユーザーが規定した4万個以上の欠陥の秩序配列を形成する、決定論的な原子操作が報告されている。これは、大規模な原子欠陥操作のためのプラットフォームを確立するものである。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-026-01328-8
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10431-9
物陰に隠れた対象の撮像法
Nature 653 2026年5月21日
今回、日常的に使用されている民生用LiDARで、視界から隠れた対象を撮像できることが示されている。この方法は、複数のフレームにまたがる動きを融合させることによって、低コストの市販ハードウエアを用いた非視線方向の三次元(3D)再構成、追跡、カメラ位置推定を可能にする。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10502-x
大規模なボソンサンプリングを実現
Nature 653 2026年5月21日
ボソンサンプリングは、光子を用いた量子コンピューティングの単純化された形態であり、実験の能力を発展させるベンチマークとしてだけでなく、量子コンピューテーションと古典コンピューテーションを比較して量子優位性への理解を深める方法として役立ってきた。今回、ボソンサンプリングの重要な課題の1つである光子損失を克服することによって、極めて大規模で高忠実度のボソンサンプリングを実験的に実現したことが報告され、ボソンサンプリングのシミュレーションに使用される古典的手法に挑戦を突き付けている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10523-6

