The Nature Top Ten アクセスランキング

Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。

2025年8月7日 ~ 2025年9月6日

1

マイクロスケールで誘発される磁気リコネクション

Nature 644 2025年8月7日

磁力線のリコネクションは、太陽からはるばる銀河間空間までエネルギーのバーストを駆動する。今回、実験装置中で、このリコネクションがマイクロメートルスケールの乱流運動によって誘発されることが示されている。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-02253-y

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09345-9

2

代謝遺伝子の進化

Nature 644 2025年8月7日

今回、代謝遺伝子の4億年にわたる進化について、構造データもしくは構造予測を進化ゲノミクスと統合することによって調べられた結果が報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09205-6

3

TTYH2が脂質輸送を促進する

Nature 644 2025年8月7日

今回、膜タンパク質のTTYH2が、ApoEを含有するリポタンパク質からエンドソーム膜への脂質輸送の促進因子であることが突き止められ、エンドサイトーシスに続いて起こる脂質の荷下ろしについての新規な機構が明らかになった。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09200-x

4

ニューロンから受け取ったミトコンドリアががん細胞の悪性度を高める

Nature 644 2025年8月7日

今回、ミトコンドリアを受け取った細胞の系譜を追跡する革新的なツールが開発され、ニューロンから乳がん細胞へ受け渡されたミトコンドリアが、がんの代謝を助けて転移を促進することが明らかにされている。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-01718-4

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09176-8

5

CAR T細胞を武装化してサイトカインを腫瘍に直接送達する

Nature 644 2025年8月7日

T細胞由来の内因性遺伝子調節機構を使って、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞の抗腫瘍活性と持続性が増強されたことが、今回報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09212-7

6

食物に対する耐容性と感染防御を両立させる細胞ネットワーク

Nature 644 2025年8月7日

今回、食餌性抗原に対する免疫寛容を促進する食物特異的なpTreg細胞の主要な誘導因子として、RORγt抗原提示細胞が特定された。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09173-x

7

結核菌のde novoプリン生合成経路を阻害する小分子治療薬

Nature 644 2025年8月7日

今回、新しいクラスの結核治療薬JNJ-6640の合成と生物学的性質が報告されている。JNJ-6640は結核菌の代謝経路を標的とし、多剤耐性の臨床分離株に対して非常に強い活性を示す。宿主内に代謝救済経路はないようであり、in vivoでの忍容性は良好である。JNJ-6640は、いくつかのin vivoマウスモデルでも効果が認められたが、有効性を最大化するためには、その薬物動態をさらに最適化する必要がある。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09177-7

8

細菌は機能性アミロイドで身を守る

Nature 644 2025年8月7日

今回、細菌は捕食性細菌やファージをかわすために、鎧の様な働きをするアミロイドを細胞表面に作り出すことが報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09204-7

9

ネズミキツネザルの細胞的および分子的な特徴

Nature 644 2025年8月7日

今回M Krasnowたちは2報の論文で、ネズミキツネザル(Microcebus spp.)の単一細胞アトラスについて報告しており、ネズミキツネザルの新たなモデル生物としての可能性が論証されている。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-01584-0

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09113-9

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09114-8

10

ヒト脳発生で見つかった連続と不連続

Nature 644 2025年8月7日

今回C Walshたちは、ヒト胎児の大脳皮質の発達について、7つの発達時点での8つの領域にわたる広域な空間アトラスを提示している。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09010-1

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