The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2026年6月9日 ~ 2026年7月9日
ヌクレオソームのゆがみを介したDNAアクセシビリティーの制御
Nature 654 2026年6月11日
今回、SAMOSAクロマチンフットプリントデータを用いて、サブヌクレオソームを含めたさまざまな種類のヌクレオソームの占有状態を、ゲノム規模でマッピングする計算手法IDLI(Iteratively Defined Lengths of Inaccessibility)が報告されている。IDLIによって、大半のヌクレオソームにおいて、ヌクレオソームのゆがみと呼ばれるヌクレオソーム内のDNAアクセシビリティーが明らかになった。このゆがみは発生的に調節されており、in vivoでも観察された。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10418-6
大腸におけるBFT受容体の特定
Nature 654 2026年6月11日
今回、大腸細胞上のクローディン4がBacteroides fragilis毒素(BFT)の受容体であることが特定され、この相互作用がどのようにE-カドヘリンの切断を促進し、上皮バリア破綻と炎症につながるかが実証された。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10375-0
マクロファージによる抗原サンプリングの新たな機構
Nature 654 2026年6月11日
今回、CD8 T細胞へのクロスプレゼンテーションのための抗原サンプリングの新たな機構が報告されている。この機構では、標的の細胞膜がマクロファージ内へ引き伸ばされることにより抗原の移行が起こり、その後、細胞質を含むマイクロメートル以下のサイズの小胞が形成される。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10435-5
mRNAワクチンによるCD8 T細胞活性化機構は従来とは異なる
Nature 654 2026年6月11日
mRNAワクチンがどのように働くかについての正確な機構はまだ明らかにされていない。今回、ワクチン抗原を発現している筋肉細胞から、樹状細胞が免疫刺激性のMHCクラスI分子を剝ぎ取って身にまとい、抗原提示を行うという、従来とは異なる経路を介して、mRNAワクチンがT細胞を活性化することが見いだされた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10353-6
情動的摂食の基盤となる神経回路
Nature 654 2026年6月11日
今回、ショウジョウバエ(Drosophila)の脳内にあるフルクトースセンサーは、飢えに依存しない栄養素感知機構として働く可能性があり、情動的摂食のモデルとなり得ることが明らかになった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10306-z
出産で母の脳と行動が変わる仕組み
Nature 654 2026年6月11日
今回I Mazeたちは、生殖経験が、背側海馬体に長期的でドーパミン依存的な転写とエピジェネティックリモデリングを駆動し、それが産後ストレスによって阻害され得ることを示している。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-026-01327-9
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10509-4
死亡率を形作る遺伝的バリアントのマッピング
Nature 654 2026年6月11日
今週号で、寿命は多くの遺伝的座位によって支配されており、その影響は加齢、性、体重などの生理学的状況によって変化することが報告されている。これは長らく当然のことと考えられてきたことだが、今回、遺伝的に不均一なマウスを用いたロバストで長期的な多施設データによって、説得力のある実証がなされた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10407-9
遺伝子の異なる位置のバリアントが遺伝様式の異なる疾患を引き起こす
Nature 654 2026年6月11日
今回、低分子非コードRNAであるRNU4-2の飽和変異誘発により、症候性神経発達障害であるReNU症候群に極めて重要な領域が絞り込まれ、新たな神経発達症候群の特定につながったことが報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10334-9
低・中所得国におけるオンラインでの子どもの性的搾取・虐待
Nature 654 2026年6月11日
今回、子どもの性的搾取・虐待(CSEA)に関して、複数の低・中所得国で得られた初めての全国代表データセットにより、CSEAの助長において、テクノロジー、個人、家族、社会文化的要因が果たす役割が明らかにされている。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-026-01325-x
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10525-4
一時的な二酸化炭素除去は短寿命の気候強制因子を相殺する
Nature 654 2026年6月11日
今回、一時的な二酸化炭素(CO2)の除去(CDR)が非CO2気候強制因子を相殺でき、この枠組みによって、農業のようなセクターにおいて一時的なCDR活動をクレジット化する基礎が得られることが示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10607-3

