The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2026年8月7日 ~ 2026年9月6日
先天性筋無力症の受容体異常を補正する
Nature 656 2026年8月13日
今回、筋アセチルコリン受容体の疾患原因変異が、神経筋接合部にある神経伝達物質依存性イオンチャネルの開口をどのようにゆがめるかが示されている。さらに、既存薬と新たに特定された薬剤がこれらの異常をどのように補正するかが明らかになり、先天性筋無力症に対する変異ごとの治療法とドラッグリパーパシング治療法への道を示している。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10706-1
代替翻訳が組織特異的なタンパク質を生み出す
Nature 656 2026年8月13日
今回、哺乳類において、安定性が高く、高存在量の組織特異的またはがん特異的なタンパク質バリアントが、代替的なRNA解読によって高頻度で作られていることが示された。この代替翻訳は、プロテオームの多様性を大幅に高めるとともに、非カノニカル翻訳をタンパク質の安定性、よく保存されている生物過程や疾患と関連付けている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10678-2
クロマチンループが複製フォークを守る
Nature 656 2026年8月13日
今回、複製ストレスが引き金となって、一過性のクロマチンループが形成されることが報告されている。このループはCTCFとG9aを介したヘテロクロマチンによって安定化され、停止した複製フォークを分解から保護することで、ゲノムの安定性を維持する働きをしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10695-1
低温ストレスへの応答と窒素利用効率を改善するイネ遺伝子
Nature 656 2026年8月13日
低温気象と肥料の大量使用は、イネの収量に対する脅威となっている。今回、低温後のイネの回復を助け、窒素利用の効率を高めるイネ遺伝子CHPOが特定された。CHPOの自然変異を用いれば、寒冷条件でも、より少ない肥料でイネを良好に生育させられるかもしれない。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10682-6
食餌由来コレステロールによるLDLR調節の新たな経路
Nature 656 2026年8月13日
今回、Ralタンパク質が、コレステロール依存性シグナルを介して低密度リポタンパク質受容体(LDLR)の再利用に影響を及ぼし、そのリソソームでの分解を促進することが明らかになった。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10697-z
内部共生者が宿主細胞内に定着する機構
Nature 656 2026年8月13日
今回、アブラムシの絶対内部共生者であるブフネラ(Buchnera)において、宿主の胚への定着に必要な、古い起源を持つ分泌型エフェクターが発見された。この結果は、共生者が自身の細胞内ニッチをどのように確立して維持するかについて、貴重な手掛かりをもたらす。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10711-4
ヒトの造血は原腸形成前に始まる
Nature 656 2026年8月13日
今回、カーネギー発生段階6(受精後約13~14日)のヒト胚について、空間トランスクリプトームの解析結果が報告され、原腸形成前の卵黄嚢において既に一次造血が始まっていることが突き止められた。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10698-y
ヒト言語を担うニューロンの基本単位
Nature 656 2026年8月13日
今回、自然な発話の生成中に脳が言語情報を表現する仕組みを明らかにすることで、自然言語を支える細胞レベルの構成要素が特定された。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10691-5
特定のがんではセントロメアがテロメア維持に関与
Nature 656 2026年8月13日
今回、テロメアの代替伸長(ALT)によって駆動されるがん細胞株と原発腫瘍において、セントロメアの塩基配列がALTに関与していることが報告されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10598-1
真核生物はさまざまな微生物が関与して誕生した
Nature 656 2026年8月13日
真核生物の最終共通祖先(LECA)の誕生に関わったのは、アスガルドアーキアとアルファプロテオバクテリアの融合だけではなかったことが、今回示された。この過程には、他の細菌や核細胞質性大型DNAウイルスも関与していた可能性がある。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-026-10639-9

