The Nature Top Ten アクセスランキング
Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。
2025年6月26日 ~ 2025年7月26日
プラスチック化学物質のインベントリー
Nature 643 2025年7月10日
今回、1万6325種の既知のプラスチック化学物質のインベントリーが、その特性、プラスチック中の存在状況、危険有害性に重点を置いて提示されている。
Analysis doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09184-8
CMOS回路による極低温でのスピン量子ビット制御
Nature 643 2025年7月10日
今回、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)を用いた回路を、シリコンを用いたスピン量子ビットと一体化して、ミリケルビン温度で制御できる方法が報告されている。これは、そうしたシステムを大規模化するのに役立つ可能性を秘めた手法である。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09157-x
人間の鼻から着想を得た空気フィルター
Nature 643 2025年7月10日
今回、高い通気性を維持しつつ空気中の微粒子の粘着性を増強する薄い液体層を用いて、空気濾過フィルターを安定に被覆したことが報告されている。そうしたフィルターは、寿命と効率が向上する。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09156-y
プラスチック混合物から有用小分子を得る
Nature 643 2025年7月10日
今回、混合プラスチック廃棄物を処理するための「ロードマップ」が提示されている。この手法では、異種プラスチック混合物から有用小分子を得るために、インライン固体NMRを用いてどの化学変換をどの順序で適用すべきかが決定される。
News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-01715-7
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09088-7
東南アジア大陸部のヒト集団に見られるゲノムの多様性
Nature 643 2025年7月10日
今回、東南アジア大陸部の30集団の3000人以上について全ゲノム塩基配列解読が行われ、この地域の集団進化史と、医学的に重要な形質の遺伝的構造に関して貴重な洞察が得られている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08998-w
詳細なゲノム家系図からde novo変異を読み解く
Nature 643 2025年7月10日
今回、4世代28人からなる1家系について、ほぼ完全なゲノム塩基配列が解読され、複数世代にわたるヒトのde novo変異の傾向の手掛かりが得られている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08922-2
青斑核周辺の不均一なニューロン集団
Nature 643 2025年7月10日
M Bruchasたちは今回、青斑核(LC)周辺に存在する転写的・空間的・機能的に多様な一連のニューロンが、覚醒と探索行動を調節していることを明らかにしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08952-w
不安に駆られた行動を決めるドーパミン
Nature 643 2025年7月10日
今回、海馬内のドーパミンD1受容体とD2受容体のニューロンは、構造的・機能的に分離しており、接近と回避という相反する行動を協調的に駆動していることが示されている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08957-5
線条体は学びを助ける
Nature 643 2025年7月10日
今回B Sabatiniたちは、線条体の活動は感覚–運動課題学習での試行ごとの成績向上には重要だが、記憶の想起には関与していないことを明らかにしている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-08969-1
エピ変異を利用して血液の老化の変化を追跡
Nature 643 2025年7月10日
今回、エピジェネティクスに基づいた新たな細胞系譜追跡法が報告され、この手法を適用してマウスとヒトの造血系細胞系譜の解析が行われている。
Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09041-8