The Nature Top Ten アクセスランキング

Nature アクセスランキングでは、前月nature.comで、最もダウンロードが多かった記事や論文をランキングしています。日本サイトでは、一部日本語要約も掲載しております。ここにおけるランクは、論文・記事の質、科学的重要性、引用回数などを示すものではありません。人気のあったコンテンツをお楽しみください。

2025年12月6日 ~ 2026年1月5日

1

「ブルテレの足」の持ち主が明らかに

Nature 648 2025年12月18日

「ブルテレの足(BRT foot)」は、エチオピアで発見された400万〜300万年前のヒト族の足の部分骨格だが、どの種のものであるかはこれまで謎だった。今回新たな研究で、ブルテレの足が、「ルーシー」で知られるアウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)よりも原始的な、アウストラロピテクス・デイレメダ(Australopithecus deyiremeda)のものであることが明らかになった。また、その形質は、地質年代的により古いアルディピテクス・ラミドゥス(Ardipithecus ramidus)やアウストラロピテクス・アナメンシス(Australopithecus anamensis)に近かったと見られる。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-03451-4

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09714-4

2

タイタンに地下海は存在しなかった

Nature 648 2025年12月18日

今回、探査機カッシーニで得られたデータを再評価した研究で、土星最大の衛星タイタンには、これまでの多くの研究に反して、地下海が存在しないことが明らかになった。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09818-x

3

CP対称性の破れの検証に向けたアクチニウム分子のレーザー分光

Nature 648 2025年12月18日

今回、CERN-ISOLDE放射性イオンビーム施設で、一フッ化アクチニウムイオン(227Ac19F+)の純粋な同位体ビームを生成し、その分光分析を行ったことが報告されている。分子内の質量分布が大きく偏ったこれらの放射性分子は、低エネルギー領域での精密物理学、例えば物理理論の基本的な対称性を検証する機会を提供するが、それを実現できるほど確実にそうした分子が生成されたのは、今回が初めてである。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09814-1

4

シリコン上の11キュービット原子プロセッサー

Nature 648 2025年12月18日

今回、シリコン中で、ドーパントであるリン原子の1つの電子スピンに結合した2つの核スピンのクラスターによって、11キュービットプロセッサーが実現されたことが報告されている。これら2つの電子スピンはさらに互いに結合している。この設定では、原子ドーパントを用いたこれまでで最良の量子レジスターよりも大幅に多いスピンが存在するが、非常に高い忠実度の単一キュービットゲートと2キュービットゲートが維持されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09827-w

5

ホップフィールドネットワークを用いたフォトニックイジングマシン

Nature 648 2025年12月18日

ホップフィールドネットワークとイジング模型を用いて、最適化問題や組み合わせ問題を解くことができる。今回、これらを効率的に実現するフォトニックチップを開発したことが報告されている。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09838-7

6

メタレンズを用いたナノ構造の並列印刷

Nature 648 2025年12月18日

三次元ナノ構造の作製は、プロセスに時間がかかる上、大きな設置面積とナノメートル精度の再現性を確保するのに手間がかかるため、従来は小面積でしか実現されていない。今回、ナノリソグラフィーの並列化用にメタレンズを用いる、こうした製造要件の大規模達成に向けた道筋が示され、センチメートルスケールに及ぶナノ構造の並列印刷が、1日当たり5000万個を超えるスループットで実証された。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09842-x

7

マンガン触媒を用いた選択的なメチレン酸化

Nature 648 2025年12月18日

今回、複雑な生物活性分子中のメチレン基(CH2)を選択的に酸化できるマンガン触媒が報告されている。この触媒を用いて、一連の天然物や、その代謝物や類似体が合成された。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09742-0

8

アマゾン川流域における野生動物の食肉利用の実態

Nature 648 2025年12月18日

今回、アマゾン川流域では、年間約34万トンの野生肉が食用利用されていることが分かった。この量の野生肉は、アマゾン川流域の住民のタンパク質と鉄の必要量の半分近く、さらにビタミンB群と亜鉛の必要量のかなりの部分を満たすことができる。

News & Views doi: 10.1038/10.1038/d41586-025-03454-1

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09743-z

9

空白を埋める初期の竜脚形類の化石

Nature 648 2025年12月18日

今回、アルゼンチンの新たな後期三畳紀の化石産地から、初期の竜脚形類の新属新種Huayracursor jaguensisが発見された。この恐竜は、それ以前の年代の小型で首の短い竜脚形類と、後の大型で首の長い竜脚形類の間の中間的な特徴を示している。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09634-3

10

実験から分かった惑星形成中の水生成過程

Nature 648 2025年12月18日

他の惑星で生命を探す際、研究者は「水を追う」傾向にある。しかし、その水はどこから来るのか。F Miozziたちは今回、実験結果に基づき、岩石惑星が形成される高圧環境下では、ケイ酸塩メルトが大気中の水素と反応して水を放出し得ることを示している。

Article doi: 10.1038/10.1038/s41586-025-09816-z

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