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生化学:RhoGはDock180結合タンパク質Elmoと直接結合することによってRac1を活性化する

Nature 424, 6947 doi: 10.1038/nature01817

低分子量GTPアーゼであるRacは、細胞の移動や軸索誘導の際のアクチン細胞骨格の制御に中心的役割を担っている。ElmoはRac1の上流で働く制御因子として同定されたもので、Dock180に結合してこれと共同で作用する。Dock180には、Racに対するグアニンヌクレオチド交換を触媒する従来型ドメインは含まれないが、Rac1に直接結合してこれを特異的に活性化するドメインが含まれる。低分子量GTPアーゼRhoGは、神経細胞の神経突起の伸長など、細胞の形態形成過程のいくつかにRac1を活性化するシグナル伝達カスケードを介して関わっている。しかし、RhoGの下流にある標的分子やRhoGがRac1活性を調節する仕組みはまだわかっていない。本論文では、RhoGがGTPに依存してElmoと直接結合し、Dock180をも含む三者複合体を形成してRac1を活性化することを明らかにする。このRhoG-Elmo-Dock180経路はインテグリンを介したRac1の活性化や細胞が広がるのに必要であり、また神経成長因子が引き起こす神経突起の伸長にも不可欠である。RhoGは、ElmoとDock180とを介してRac1を活性化し、細胞の形態を制御しているものと考えられる。

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