Letter 宇宙:赤方偏移z=6.42のクェーサーの母銀河における分子ガス 2003年7月24日 Nature 424, 6947 doi: 10.1038/nature01821 高赤方偏移でのクェーサー母銀河中の水素分子の観測は、銀河の進化に対して根本的な制約条件を与える。なぜなら、この分子ガスから星が形成されるためである。水素分子は、一酸化炭素分子(CO)の輝線によって調べられ、低温のH2自体は、一般的に観測できない。一酸化炭素は、赤方偏移zが2より大きい、約10個のクェーサー母銀河で検出されており、最も遠いものはz=4.69のクェーサー母銀河である。本論文では、z=6.42に位置するクェーサーSDSS J114816.64 + 525150.3からのCOの輝線を報告する。その赤方偏移では、宇宙は現在の年齢のわずか16分の1に過ぎず、宇宙再電離がちょうど終了しようとしていた時代に相当する。この時期の天体に約2×1010M◎のH2が存在することは、重元素の豊富な分子ガスが、最も若い銀河で速やかに生成されうることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る