Nature

Cover Story: 2剤による攻撃:CRISPRスクリーニングによって特定された肝臓がん治療の有効性を高める1対の薬剤

Nature 595, 7869 (2021年7月29日)

肝細胞がん(HCC)は最もよく見られる肝臓がんの1つで、アグレッシブであり、治療が非常に難しい。現在、進行したHCC患者は、マルチキナーゼ阻害剤であるレンバチニブなどの標的療法を受けている。しかし、レンバチニブの臨床的有効性は今のところ限定的である。今回R Bernardsたちは、レンバチニブの有効性の制限における上皮増殖因子受容体(EGFR)の潜在的役割を明らかにする、CRISPR–Cas9遺伝学的スクリーニングの結果について報告している。彼らは、まず動物モデルで、次に12人の進行HCC患者で研究を行い、EGFRのシグナル伝達を阻害するゲフィチニブとレンバチニブを同時に投与すると、薬剤に対する応答がはっきりと高まることを見いだした(表紙では、それぞれの薬剤を矢で表現し、2種の薬剤が届いた腫瘍細胞だけが死滅するという概念を描いている)。著者たちは、これがHCCの有望な治療戦略になる可能性があると示唆している。

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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