Nature

Cover Story: 正反対の南極環境:9000万年前に南極点付近が温帯雨林だったことを示す証拠

Nature 580, 7801 (2020年4月2日)

表紙は、約9000万年前に西南極大陸に存在した温帯雨林の想像図である。白亜紀の中頃は、過去1億4000万年間で最も温暖だった時期であり、そうした高い気温において極域に氷が存在し得たかどうかについて盛んに議論されている。今回J Klagesたちは、西南極大陸棚から得られた堆積シーケンスの分析結果を報告し、チューロニアン期からサントニアン期(9200万〜8300万年前)の西南極大陸に温帯雨林に似た生態系が存在したことを示している。この堆積物コアの特徴は、さまざまな花粉や胞子を含む泥岩基質に埋め込まれた、長さ3 mの化石化した根のネットワークである。この森林の気候を再構築するモデルからは、当時の南極大陸には氷がなく、大気中の二酸化炭素濃度が1120~1680 ppmと、現在の407 ppmよりずっと高かったことが示唆されている。

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature 創刊150周年:科学的根拠による真理の探究

2020年1月号

この1世紀半の間に科学は重大な変化を遂げたが、科学的証拠と透明性は、かつてないほど重要になった。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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