Nature

Cover Story: タンパク質のミスフォールド:タウ繊維の形状による神経変性疾患の分類

Nature 598, 7880 (2021年10月14日)

タウタンパク質は、神経細胞を形作る骨格を安定させると考えられているが、タウオパチーと呼ばれる神経変性疾患では、ミスフォールドしたタウタンパク質が積み重なって、繊維を形成している。今回S ScheresとM Goedertたちは、アルツハイマー病などの疾患に見られるタウ繊維のさまざまな折りたたみ構造を特定した以前の研究をさらに推し進めている。彼らは、進行性核上性麻痺や嗜銀顆粒性認知症などの特定の疾患に関連する4種類の折りたたみ構造を新たに見いだしている。次に、これらのさまざまな折りたたみに関する情報を用い、折りたたみ構造に基づいて、タウオパチーを階層的に分類した。この分類は、臨床診断や死後の神経病理を補完するものであり、新たな疾患単位の特定に用いることもできる。表紙は、これまでに特定の疾患に関連付けられたさまざまなタウ繊維のいくつかを示している。

今週の目次とハイライト

The Nature Top Ten

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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