Nature

Cover Story: 原子の渦の運動:強誘電性超格子における分極渦のダイナミクス

Nature 592, 7854 (2021年4月15日)

強誘電物質において、磁性体に見られるスキルミオンに似た電気分極の渦が観測されているが、そのダイナミクスはほとんど分かっていない。今回H Wenたちは、この現象を調べ、こうした渦の特異な動的性質を明らかにしている。彼らは、テラヘルツ放射の極短電場パルスを用いて強誘電体膜に渦運動を生じさせ、次にフェムト秒X線回折を用いてこの渦の動きを調べた。その結果、スキルミオンより小さな分極渦がより高い周波数を示すことが見いだされるとともに、分極渦と原子格子の相互作用に起因する原子の集団運動に相当する調整可能な低周波数モードが特定され、ボルテクソン(vortexon)と名付けられた。著者たちは、こうした分極渦は超高速データ処理に応用できる可能性があると示唆している。

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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