Nature ハイライト

免疫学:SIXファミリーのタンパク質は、炎症とアポトーシスで非カノニカルNF-κB経路の活性化を抑制する

Nature 568, 7751

非カノニカルNF-κB経路は、二次リンパ器官の発達、リンパ球の機能や病原体感染に対する免疫に必要とされ、また、さまざまながんで、NF-κBを標的とする化学療法が引き起こす細胞死にも重要な役割を果たしている。しかしその重要性にもかかわらず、免疫や細胞死における非カノニカルNF-κBシグナル伝達を調節する分子機序は明らかになっていなかった。今回N Altoたちは、非カノニカルNF-κB経路の活性化に重要なキナーゼNIKによって、転写調節因子のSIX(sine oculus homeobox)ファミリーに属するSIX1とSIX2が再活性化されると、NF-κBのプロモーターへのRNAポリメラーゼの誘引が阻害されて非カノニカルNF-κB遺伝子の発現が抑制されることを明らかにしている。従って、これらは負のフィードバック調節因子として働いていることになる。NIK–SIXシグナル伝達軸の存在が突き止められ、それが生理的条件下と病的状態の両方で炎症関連遺伝子や細胞死関連遺伝子の発現の微調整に果たす役割が解明されたことは、免疫学、微生物学、シグナル伝達やがんの研究者たちの関心を集めそうだ。

2019年4月11日号の Nature ハイライト

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