Nature ハイライト

神経科学:CD22の阻害は加齢脳でミクログリア機能を改善する

Nature 568, 7751

J Pluvinageたちは今回、CRISPR–Cas9ノックアウトスクリーニングとRNA塩基配列解読(RNA-seq)を組み合わせて、加齢に伴って異なる発現を示す、ミクログリアファゴサイトーシスの遺伝的修飾因子CD22を突き止めた。CD22は、シアル酸の抗ファゴサイトーシス効果を仲介する。阻害抗体や遺伝的除去によりCD22を阻害すると、in vivoでミエリンの残屑やアミロイドβオリゴマー、α-シヌクレインフィブリル(原繊維)の除去が促進された。CD22の長期的な阻害は、加齢や疾患と関連したミクログリアの転写シグネチャーを部分的に回復させ、加齢マウスで認知機能を改善した。これらの知見は、加齢に関連したミクログリア障害の機構、および加齢脳で恒常性を回復させるための有望な戦略を示している。

2019年4月11日号の Nature ハイライト

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