Nature ハイライト

構造生物学: RNAポリメラーゼの構造が示すプロモーター融解

Nature 565, 7739

遺伝子転写開始の際の調節された重要な過程の1つが、RNAポリメラーゼ(RNAP)によるプロモーターDNAの巻き戻しであって、これにより鋳型の一本鎖DNAと結合する開いたプロモーター複合体が形成される。今回、E Campbellたちは、細菌RNAPの部分的に融解した中間体を、抗生物質と結合させることでトラップし、そのクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を明らかにした。今回得られた構造は、DNAを巻き戻して転写バブルを形成中のRNAPの初めての高分解能画像である。これらによって、プロモーター融解の後期の段階はRNAPの活性部位がある裂け目の中で起こることが示され、RNAPの広く保存されている構成要素の役割が明らかになった。この研究は、プロモーターDNA開裂の後期の段階で使われている、全ての細胞性生物に共通する機構の存在を示唆している。

Letter p.382
doi: 10.1038/s41586-018-0840-5 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2019年1月17日号の Nature ハイライト

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