Nature ハイライト

植物科学: ストリゴラクトン認識は複雑な過程である

Nature 563, 7733

ストリゴラクトンとして知られているホルモン群は、植物の地上構造や植物と菌類の共生関係など、植物の生理学的性質のさまざまな面を調節している。分子レベルでは、ストリゴラクトンはその受容体D14により認識され、D14はストリゴラクトンの代謝を行う加水分解酵素活性も持っている。D14が活性を発揮するには、Fボックスタンパク質D3と結合する必要がある。D14–D3複合体は、シュート分枝を阻害する際には、ストリゴラクトンを感知するだけでなく、D53をユビキチン化して分解する。D53はさまざまな発生過程を調節する転写リプレッサーで、ストリゴラクトンシグナル伝達の標的遺伝子でもある。N Zhengたちは今回、これらのタンパク質によるストリゴラクトン感知機構について調べ、D3のC末端にある柔軟なαヘリックスが重要な役割を持つことを見いだしている。このヘリックスは関与型と離脱型のコンホメーションを切り替えることができ、これがD14の酵素活性の複雑な調節を可能にしている。

Article p.652
doi: 10.1038/s41586-018-0743-5 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年11月29日号の Nature ハイライト

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