Nature ハイライト

物性物理学: スピンの長距離輸送にスピンホール効果が役立つ

Nature 561, 7722

スピントロニクスは、電子の電荷の代わりに電子のスピンを利用するコンピューティング技術の開発を目指している。そのためには、スピンを輸送し操作する効率の良い方法が不可欠であり、電子スピンが自発的に整列するさまざまな強磁性材料において、調節可能なスピン輸送がすでに実証されている。しかし、電子スピンが自発的に反対方向を向いて整列する反強磁性体材料でできたデバイスは、強磁性体材料を用いたデバイスよりも安定で、より高い周波数で作動する可能性があるため、利点がいくつかある。今回M Kläuiたちは、絶縁体であるとともに反強磁性秩序を持つありふれた酸化鉄材料であるヘマタイトの単結晶を通る、電気的に調節可能な長距離スピン輸送を実証している。今回の実証結果を利用すれば、反強磁性絶縁体に基づくスピン論理デバイスを開発できる可能性がある。

Letter p.222
doi: 10.1038/s41586-018-0490-7 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.181
doi: 10.1038/d41586-018-06197-4 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年9月13日号の Nature ハイライト

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