Nature ハイライト

構造生物学: PTCH1の構造

Nature 560, 7716

ヘッジホッグ(HH)シグナル伝達経路は胚発生に必須であり、その異常な活性化はがんと関係している。リガンドとして働くHHタンパク質は、プロセシングされて脂質が付加されたシグナル分子となり、細胞膜のタンパク質であるPatchedを認識する。今回X Liたちは、ヒトPatched 1(PTCH1)と、それが自然状態でのリガンドであるソニックヘッジホッグN末端ドメイン(SHH-N)と形成した複合体について、クライオ(極低温)電子顕微鏡構造を決定した。PTCH1は、膜貫通コア中に二回転疑似対称性が見られ、またステロール感知ドメインと2つの細胞外ドメインを持つ。SHH-Nのパルミトイル化されたN末端は、2つの細胞外ドメインの間のキャビティに挿入されている。今回得られた構造は、シグナル伝達機構の解明や変異体が原因の病変を理解するための分子基盤となるだろう。

Letter p.128
doi: 10.1038/s41586-018-0308-7 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年8月2日号の Nature ハイライト

プライバシーマーク制度