Nature ハイライト

神経科学: 感覚履歴はどのように行動に影響するか

Nature 554, 7692

近い過去の感覚経験は、それが現在実行中の課題と関係がなくとも、記憶や知覚に影響を及ぼすことがヒトやサルで知られている。C Brodyたちは今回、感覚刺激履歴がラットの作業記憶にも影響することを示している。作業記憶に関係する領域と考えられている後部頭頂皮質(PPC)を抑制すると、予想に反してラットの記憶と行動課題(2つの聴覚刺激のうち大きい方を選ぶ課題)の成績は向上した。この成績向上の原因は、過去の感覚刺激の影響の選択的減弱だった。電気生理学記録から、PPCニューロンは、現在試行中の刺激よりも過去の試行中の感覚刺激についての情報をより多く保持していることが分かった。この知見は、PPCが近い過去の感覚履歴情報の維持に役割を持つことを示唆している。

News & Views p.306
doi: 10.1038/d41586-018-01418-2 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Letter p.368
doi: 10.1038/nature25510 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年2月15日号の Nature ハイライト

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